帰ってきました。
テレビで散々見てきたはずの岩手。
やはり津波の猛威を自分の目で見ると言葉がありませんでした。
目の前の惨状に言葉もありません。
でも、こんな時僕が暗い顔をしていてはいけない。
皆さんを元気づけにきたんだから
朝八時過ぎに炊き出しをやる小学校に到着
今回は近くに避難所や周りの方にも配ってくれるとのことなので、
必要なものが必要なところに届くのでうれしい!
みんなでトラックから野菜をおろします。
今回は長野の青果市場にお願いして買った野菜を
「送料がかかるから、その送料分がもったいない、ならその分野菜が何箱も買えるから」
と叔父さんがお友達と一緒にトラックではこんでくれたり、
僕がインターネット上のCMをやったセイホウという会社の社長さんは
被災地に野菜を運ぶなら、持って行って!とたくさんの野菜と一緒に
野菜の保存袋を3000枚もおくってくれました。
その時撮影をした制作会社の人たちは休日返上仕事抜きで
「何か手伝得ることがあったら」と、僕たちよりも早く現地に入って待っててくれたり、
僕が以前旅先で食べておいしかったので、番組で紹介した
「つるつるわかめ」をつくっているふかうら開発さんは
「梅沢さんがテレビで紹介してくれたおかげで去年はたくさん商品がうれたのでそのおかえしに」
と、野菜とつるつるわかめをたくさん送ってくれました。
あと、お店の人には「照れくさいから内緒にして」といわれましたが、
前日豚汁の材料を買いに行ったお店の人も、「被災地にいくんでしょ、これも持ってって」とおまけしてくれたり、
人がつながるって本当にありがたいです
大なべでお湯が沸くまであとのことをスタッフに任せ、野菜を持って保育園へ。
小さい子供たちが僕が渡したジュースやバナナにものすごく喜んでくれて・・・・・
今の日本でバナナでこんなに喜んでくれるなんて・・・・
みんなで声を合わせて「おじちゃん、ありがとうございまちた」
って言われたときは正直、涙がこぼれそうになりました。
「男がなくのはカッコ悪い」と思っているぼくなので、母親が死んで以来泣いたことはありませんでしたが
昨日はだめでした。
僕にはもう小さい子供がいないので保育園くらいの子供が喜びそうなものがわかりませんでしたが、
調べてもっともっとなにかもってきてあげたらよかったと後悔したくらい
僕にアンパンマンショーができたらいいのに…
いや、真剣にそう思っちゃいましたよ。
だってアンパンマンのジュースの絵で「アンパンマンだぁ」って喜んでるんですもん。
切ないです。
3個パックで一つずつ違う絵がついているジュースだから
バイキンマンとか、ドキンちゃんの絵がいっちゃった子、ごめんよ~
まだ、あるから今日はアンパンマンの絵がいくといいね。
それから僕に会いたいといっていたおばあちゃまがいるホームに行って、
抱きつかれたときは「化粧してくれば良かった」と思いました。
さあ、そろそろ戻って豚汁の仕上げをしないと。
もどってみると
前日にみんなで刻んで、凍ったお肉と一緒に鍋に入れておいた野菜が
いい感じに煮えてます。
さ、仕上げ仕上げ。
わかめも栄養がたくさんあって野菜不足のひとにはいいからということなので、
急きょお湯を沸かして湯通ししたつるつるわかめをこんにゃくがわりに豚汁にいれることにしました
なんせ、一度は芸能界料理王を取っている男ですから(ちょっと自慢)
もちろんおいしくできましたよ(自画自賛)
寒いし、野菜もわかめの麺もたくさんはいるから味は少し濃いめです。
スマイル大使のTシャツに着替えて皆さんに振舞いました。
おかげ様で評判もよく、お昼すぎにはお鍋は空っぽになりました。
喜んでもらえたみたいで本当にうれしかった
避難所の方にはたった1食のことだけど、でも、来てよかったとおもいました。
皆さん明るい方ばかりです。
もちろん明るくしてなくちゃやってられないというのが本当のところでしょう
最後に一月めの大船渡の現状をみなさんに知らせたいと思い
カメラと街の中を歩きました。
案内してくれた明るい写真屋さんの奥さんは
瓦礫のなかを歩きながら涙を流し続けていました。
まだまだこれからも大変な日々が続きます。
長期にわたっての支援が必要になってくるでしょうね。
避難所や土地の事情、季節によっても必要なものは日々変わってくると現地で聞きました
僕もその時に応じた、自分にできることを考えていきたいとおもいます。
今回手伝ってくれたうちの劇団員、スタッフありがとうな!
いいメンバーでうれしいよ!
P・S今気仙沼にボランティアにいっている貴弘君。
おまえさんが行くことで助かる人がきっとたくさんいると思う。
自分自身の体に気を付けて、しっかり頑張ってきてくれ!