著者の米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)さんは、
1978年、岐阜県生まれ。
2001年『氷菓』で
第5回『角川学園小説大賞奨励賞
(ヤングミステリー&ホラー部門)』を
受賞しデビュー。
図書委員の高校生二人組が
本と鍵にまつわる謎に向き合う
連作短編集です。
高校が舞台ということで、
かなり世代が離れてしまっている私には
ちょっとキツイかな?と思ってましたが、
そんなことは全くありませんでした。
二人の関係性というか
距離感がとても良く、とても好きな世界観。
あれだけの観察力と洞察力は
大人でもなかなかいないと思いますが、
感受性豊かな年代だからこそなのでしょうか。
殺人事件こそ起こりませんが、
思わずゾクっとするような
ダークな部分もあり、
続編も楽しみな作品です。

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