今日は、旭川刑務所で教科指導の日でした。

今は、3人の方(+職員の方1人)と、英語と数学を一緒に学んでいます。

 

数学を始めようとすると、

「2週間考え続けてもわからなかったから、聞きたいと思ってたー!」

「こうやって答えは出たんだけど、どうやってやった?」

って、お互いのプリントをのぞきあって確認し始めました。

(房は個室だし、ネット環境がないため調べることができないし、3名はこの教室でしか顔を合わせられないし、誰かに聞いて調べることもできないから、自分で考えるしかない。・・・この間は「自然数」を電子辞書で調べたけどわからなかった~って言ってた😅)

 

2週間、二次方程式の文章問題を考え続けるって・・・

私は、答えは調べたり聞いたりできるし、そもそもやらないって選択もできるから、これまでにそんな経験はなかったから、衝撃&感動だった。

 

私は、

みなさんが、集中している様子や、

お互いに教え合う姿、

「できたー!」

「なるほど、そういうことか~!」                                  

小学生の子どもたち以上にキラキラしてる姿が大好きで。

毎回、「学びたい」「できるようになりたい」・・・そいういう純粋な思いに触れ、本当に「ここに一緒に居させてもらって幸せだなぁ。」って思うんです。

 

たださ。

初日行く時は、「すごい目でにらまれたりするんじゃないか😅」って・・・本当にドキドキした😅

でも、初日、笑ってるみなさんをみて、すごく安心したことを今でも憶えている。

  

そして、「罪」とか「犯罪」って何なんだろうっていうことは、今でも考える。

 

私は、この方たちがどんな罪を背負っているのかは知らない(知らされない)。

その「罪」という部分については司法とか刑務所の刑務官さんとかが見てくれてるから、

私は、ただ、この瞬間の、彼らの内側の「学びたい」っていう部分だけ見て一緒に学ばさせてもらってる。

 

今日の終わりに、

「どうして、おれ、中学校の時に勉強しなかったんだろー!」って言ってた。

 

その言葉の中には、

「もっとできるようになりたい」って気持ちと、

「学ぶのって楽しー!」って思いが混ざっているように聞こえた。

 

学べることは、当たり前じゃない。

 

その貴重な時間を過ごさせてもらってることを胸に、

残りのあと2回も楽しく一緒に学びたい。

 

次の教科指導の日が楽しみです。