肩書きも
家も仕事も
美貌も教養も
何もなくても
暇さえあれば
溢れる想いを
言葉にかえる
生まれてからずっと
空を見上げ
風の声を聴き
うたをうたってきた
誰かに認めてもらいたいとか
愛されたいためにうたっていない
うたいたいからうたうだけ
わたしのうたが
万が一にでも、あなたの心を
あたためることがあれば幸い
ゆるりとした風のように
なんとなく吹いて
なんとなく頬を撫でて
そっと通り過ぎていく
そんな風のようでありたいと思う
覚えていて欲しいとも思わない
寧ろ何もかも忘れてくれた方が嬉しい
何もなかったかのように