千葉県まで境界標を埋設に行って来ました。


一期工事の際に埋設した金属プレートの境界標があったのですが、周囲のコンクリートをチェックしたら19ミリ動いてました。

隣地で二期工事があったのですが、地盤改良、工事車両通過、重機の振動、ブロック塀施工、道路敷設、排水路施工などで境界標が移動したのでしょう。コンクリートでがっちり固めても、ブルトーザーやユンボ、トラックが相手だと小さなプレートはどうしても動いてしまうのです。
調査士業界ではこれを「境界標がいぢめられた」と言ったりしますが、今回の様に大きな開発現場では良くあることです。

ですので、一度埋設した境界標でも動いた形跡がある場合、要所にある境界標については正しい位置にあるかのチェックが欠かせません。

5ミリくらいの移動なら、なんとか誤差の範囲ですが、今回はシャレにならない19ミリですから、コンクリートを破壊し境界標を付け直してきました。

問題はブロック塀です。


移動した境界標を基準に施工されたために、道路部分に数ミリはみ出している・・・・

数百万の器械で測って、鋼鉄のメジャーで測ってそれでも正しい場所に境界標が位置していないのは焦ります。


こういうときは、周囲の境界標を広めにチェックして、当該移動した境界標の原因を探ることになるのですが、

最初から間違った位置に埋設したのかガーン

器械の調子が悪いのかショック!

悪い夢でも見ているのだろうかぐぅぐぅ

などと色々ネガティブな気持ちになってしまうものです。


幸い(?)移動したのは工事の影響だと、他の境界標や構築物の施工状況から確信できました。



開発の完了検査が通らないとせっかくの新築賃貸物件に入居できませんし、道路の寄付申請も通りませんから、現場監督さんに連絡をして状況を説明し、越境部分のブロック塀を削ることで落着しました。


境界を預かる身として、一度埋設した境界標にも責任をもったアフターケアができた事案でしたが、境界標には落ち着いて欲しいものです。



***************************************

不動産問題解決センター

土地家屋調査士

行 政 書 士   梅 津  彰 オフィシャルサイトはこちらです。 $不動産問題解決センターのブログ-オフィシャル トップページ

http://www.umez.jp/


ランキングに参加しております。

にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ にほんブログ村

にほんブログ村 士業ブログ 土地家屋調査士へ にほんブログ村

応援よろしくお願いいたします