金管楽器5つの秘密を無料公開! | トランペットの吹き方を解明!知ると吹ける!梅澤伸之のブログ

トランペットの吹き方を解明!知ると吹ける!梅澤伸之のブログ

音楽教室講師として、少しでも生徒さんの能力を花開かせたい。
その結果、トランペットの吹き方の真実にたどり着きました。
実はトランペットの吹き方ってシンプルなのです。

「金管楽器5つの秘密」から一部抜粋してお届けです。

 

全てを読み終わるとトランペットの吹き方って簡単なのかも。

って思えるかもしれません。

 

2020年、新型コロナ感染症によるロックダウンは

私に金管楽器の秘密をもたらしてくれました。

 

私はトランペットを小学4年から始めて
2020年で35年になります。

 

Concord Blue Devilsという世界的マーチング・バンドに参加し、世界大会で優勝。
バンドのサポートで大きな夏フェスにも参加しました。
音大出身でもないにも関わらず、
現在ヤマハの音楽講師として活動もしています。

 

しかし!!

 

この35年常に音ってどうやって出すのだろう??
と悩んできました。

 

プロからレッスンを受けました。

沢山の奏法に関する本やブログなどを読みました。
動画などでも沢山研究しました。
沢山の事を試しました。


中には素晴らしく機能することも沢山ありました。

それなのに世界の一流プレイヤーの背中すら見えて来ません。
知れば知るほど距離が離れる様な気分でした。

 

何かが足りない。
何かが間違っている。

その何かを常に探して藻掻いていました。


2018年、19年あたりから
発音するためには喉が関係している事に気が付きました。
喉は気にしていたものの、答えは見つかりませんでした。


ついに真実に辿り着きました。

喉がどういう状態になると
トランペット(金管楽器)の音が出るのか?

 

 

音は唇から出るのではなく喉から出ます。

 

 

今までは本編とお試し版で有料販売しておりました。

お試し版より情報は少なめですが、

この度、一部を複数回に分けて無料公開していきます。

 

お試し版や本編を買った方に恨まれてしまうかもですが、

かなり踏み込んだところまで公開しようと思います。

 

初心者から熟練者までお役に立てる内容と自負しております。

是非お読みください。

 

 

更新される教則本「金管楽器5つの秘密」

 

 

 

 

 

 

喉をどういう状態にすると金管楽器から音が出るのか?

 

ズバリ

 

リップロールをしている時の喉を作り出せると音が出ます。

 

 

え?唇をリラックスさせるためにやるやつ??
唇が疲れた時にやるやつ?
ブルブルってやつ?

 

それです。

 

あなたが初めてトランペットを吹いた時、
すんなりと音を出すことは出来ましたか?

多くの人の答えはNOだと思います。


・スカーッと抜けて音が出なかった。
・ものすごく唇が閉まってしまい息が通らなかった。
なんて方がほとんどでしょう。

 

暫く四苦八苦していると
潰れたような音だったり、か細い音が出たと思います。

その時、先輩や友人から
「まだ唇が硬いから仕方ないね」
「バズィングをして柔らかくすれば楽に出るよ」
なんてアドバイスを受けたかも知れません。

 

もしくは、現在進行系でそんなアドバイスをしているかもしれません。

唇って硬いですか?
唇って段々柔らかくなりますか?なりましたか?


そんな事はありません。
乾燥してひび割れしていたとしても柔らかいですよね?
唇は常に柔らかいです。


マウスピースだけでのバズィングを練習したり、
楽器で頑張っているうちに
徐々に音の出し方がわかってきます。

 

この時、何が起きているのか??

唇を振動させようと力んだり、
息を思い切り吹き込んでいると、
喉も一緒に力みます。


その時たまたまリップロールの
喉の状態になり、音が出ます。

 

唇の事を練習しているつもりで
無意識に喉を変化させていて、
徐々に音が出るようになっていきます。

 

どんなに唇に力を入れても音がでない。
初心者さんに起こる一つの現象です。


もし、唇だけで音が出るなら
思い切り潰して吹けばなんかしらの音が出るはずです。
しかし、出ない状態も作れます。

という事は音を出すためには
唇以外の何かが必要だと言うことです。

 

別の章で詳しく書きますが、
唇の振動には二種類あります。

一つは唇から振動がスタートする。
もう一つは喉から振動がスタートする。

の二種類です。
 

初心者さんがやるのは大体前者です。

前者の唇から振動がスタートする方は
絶望的に上の音に上がる事が出来ません。

 

始めはこの駄目な方で吹いていても
バズィングをやったり楽器を吹いている内に
徐々に喉から振動をスタートさせる方法に
無意識に変わっていくのだと思います。

 

私自身、小学校で始めた時、そんな感じでした。

運良く振動のさせ方を切り替えることが出来た人は
良いですが、中にはいつまで経っても変わらない人もいます。

そういう人は喉が全く機能していないのです。

 


話を喉に戻します。

 

金管楽器奏者の多くの人は
このリップロールをすることが出来ます。
どんな形であれ、2オクターブ吹ける人なら
100%リップロールすることが出来るのではないでしょうか?

 

誰に習った訳でも、練習した訳でも無いのに。
ハードな練習後、高い音を吹いたあと、
曲が始まる前、当たり前のプルプルさせます。

 

逆にリップロールが出来ない人は
思うように吹けていないのではないでしょうか?

そして、吹奏楽器をやらない方は
リップロールが出来ない人が結構います。

 

この事から考えても、リップロールには
何かありそうですよね。

 

 

リップロール

 

リップロールについて詳しく解説いたします。
リップロールとは、唇をリラックスした状態で
プルプルと振動させるやつです。

 

以前は私も唇がきっかけでリップロールが
始まると思っていました。
実際は喉が変化することで、音の素になる振動が発生し、
唇がパタパタと振動します。

 

リップロールが出来る人はここからの部分は
自分の身体で起きていることの確認としてください。

1・唇を軽く湿らす
2・唇の横(頬と唇の間あたり)を指で軽く持ち上げる
3・喉に力を入れ、唇を閉じた状態から空気を吐き出す。

 

本編はここに参考動画があります。

 

上手く行けばこれでリップロールが出来ます。

リップロールが出来ないとき、
ついつい意識が唇に行ってしまいますが、
唇の工夫では改善しません。

 

上手く出来ない時はより喉を意識します。
喉を思い切り締めても良いと思います。
喉を後ろに引くイメージも良いと思います。

 

焦らず時間をかけて練習してください。
意識は唇でなく喉です。

 

慣れて来たら唇の横に当てた指を外した状態でも
出来る様に練習します。

 

 

次に、リップロールをしている時の
喉の状態を確認します。

 

同じ様な唇の状態で
リップロールしている時と、していない時を
交互にやり、喉に起きる感覚の違いを感じます。

 

よくよく観察するとリップロールを
するしないで喉が違う事が分かるはずです。

 

 

音の出し方

 

リップロールは出来るに越したことありませんが、
完全に出来なくても大丈夫です。
指を添えた状態でしか出来なくても問題ありません。

リップロールをする時の喉の状態が
何となく分かれば準備OKです。

 

 

マウスピースを口に当て、
出したい音をイメージしながら
リップロールをする気持ちで喉を変化させます。


すると、喉で発生した振動が
唇を振動させる代わりに
楽器が振動を増幅させて音が出ます。

 

リップロールと同じ様な喉の状態を作り出せたら
驚くほど簡単に音が出ます。

 

「金管楽器5つの秘密」より

 

今回はここまでです。

またの更新お楽しみ!