今日は朝からちょっとドイツ語の話


ドイツ語の平叙文の動詞は

基本的に前から2番目の位置にくる


どういうことか



ich = わたしは

den Wagen = その車を

heute = 今日

Kaufen = 買う


↓動詞の原則


これらを使って説明すると



「私は今日その車を買います。」

"Ich kaufe heute den Wagen. "

"Heute kaufe ich den Wagen. "

"Den Wagen kaufe ich heute. "


というように文の先頭に何がきてもいいのですが

動詞kaufenは2番目にいなければいけないということ


最初これを見た時、

どうやって主語を判別するんだ?と思いました


だって

Heuteが1番目にあれば

「今日は私を買いますその車を。」とか


Den Wagenが1番目にあれば

「その車は今日私を買います。」とか


訳せちゃいそうじゃないですか



じゃあどうやって判別するのか


den Wagen、これはder Wagenとは違います


簡単に言えば


der Wagen = その車は

den Wagen = その車を


という意味なのです


例えば、英語に置き換えてみます


「私は今日その車を買います。」

"I buy the car today. "


ドイツ語の法則を使うと

"I buy the car today. "

"The car buy I today. "


ある程度英語を勉強した人なら分かると思いますが、


"The car buy I today. "

「その車は今日私を買います。」


ではないですよね?


「その車は今日私を買います。」

"The car buys me today."


となるはずです



同様にしてドイツ語では


「その車は今日私を買います。」

Der Wagen kauft heute mich.


となるのです。


「私は今日その車を買います。」

Den Wagen Kaufe ich heute.


と比較すると

den Wagen ≠ der Wagen

kaufe ≠ kauft

ich ≠ mich (わたしを)

などの違いがあります


つまり

ドイツ語は動詞を平叙文の2番目に配置する(=1番目にどの単語を持ってきてもいい)という曖昧なルールを持っている代わりに、動詞や名詞の形を言葉の目的によって規則的に変化させて文に一定の意味を持たせているのです




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