20年ぶりに再鑑賞!映画『28日後...』が今でも色褪せない傑作ホラーであるワケ
先日、ふとAmazon Prime Videoを眺めていて、懐かしいタイトルを発見しました。
それは、2003年公開の映画『28日後...』。もう20年以上も前の映画になるんですね。最後に観たのは、まだ実家で暮らしていた頃だったから、本当にそれくらいの月日が流れたのかと感慨深い気持ちになりました。
改めて観てみて、最初に驚いたのは、序盤のチンパンジーのシーンを全く覚えていなかったことです。
感染源がはっきりと描かれていたこと、そしてそれが意外にも身近なところから始まっていたことが分かり、改めてこの映画のリアリティに引き込まれました。この映画のテーマは感染源そのものではないため、記憶から抜け落ちていたのかもしれません。
この映画のあらすじを、ネタバレなしで少しご紹介します。
主人公のジムは、ある日、病院のベッドで目を覚まします。彼は交通事故に遭い、意識を失っていたのです。
しかし、目が覚めた彼を待っていたのは、人の気配が全くないロンドンでした。人っ子一人いない街をさまようジムは、やがて教会にたどり着きます。
そこで神父を見つけ、安堵するのも束の間、様子がおかしい神父に襲われ、命からがら逃げ出します。その逃走の先で、他の生存者たちと出会い、そこで初めて事態を把握することになるのです。
実は、彼が目を覚ます28日前に、未知のウイルスがロンドン中に蔓延し、多くの人々が凶暴な「感染者」へと変貌してしまったのでした。感染はまたたく間に広がり、文明は崩壊。生き残った人々は、絶望的な状況の中で生き延びる道を模索します。
この映画を観たことがある人なら誰もが覚えているでしょう。この映画の最大の特徴であり、何よりも恐ろしいのは、感染者が「全力で走ってくる」ことです。
それまでのゾンビ映画は、ゆっくりと歩くゾンビが定番でした。彼らは数で圧倒し、じわじわと恐怖を煽る存在だったのです。
しかし、『28日後...』に登場する感染者は、人間の持つ俊敏性をそのままに、強烈な怒りと凶暴性をむき出しにして襲いかかってきます。この「走るゾンビ」という発想が、この映画の最大の発明であり、後のゾンビ映画に多大な影響を与えたことは間違いありません。
突然の絶望、逃げ惑う人々、そして常に背後に迫る感染者たち。全編を通して感じられる極度の緊張感と緊迫感は、ホラー映画好きにはたまらない体験です。特に、人っ子一人いないロンドンの街をさまよう序盤のシーンは、希望のない世界の雰囲気を完璧に作り出しています。
今改めて観てみると、20年以上前の映画とは思えないほど、映像の美しさやストーリーの完成度の高さに驚かされます。CGに頼りすぎない生々しい恐怖と、人間ドラマがしっかりと描かれているため、単なるホラー映画にとどまらない傑作です。
アマプラで視聴できるので、ホラー映画が好きな方はもちろん、昔観たけど内容を忘れてしまったという方も、ぜひこの機会に再鑑賞することをおすすめします。
ちなみに、続編の『28週後...』もアマプラで観られます。さらに、続編の『28年後』が現在公開準備中とのこと!どんな物語になるのか今から楽しみですね。もし誰か一緒に観に行ってくれる方がいらっしゃれば、ぜひお声がけください!