ミツカンホールディングス株式会社は、黄エンドウ豆を原材料とするパスタ「ゼンブ(ZENB)ヌードル」の、血糖値抑制効果について評価しました。同研究成果は以下の論文に掲載されています。


『Yellow Pea Pasta Enhances the Saltiness and Suppression of Postprandial Blood Glucose Elevation(黄エンドウ豆パスタは、塩味を高め、食後の血糖値上昇を抑制します)』

Nutrients. 2023 Jan; 15(2): 283.

ミツカンは、人や環境への負荷が少なく、「おいしさ」と「カラダにいい」をともに叶えるブランド「ZENB」を2019年に立ち上げ、パン、チップス、ヌードル、惣菜などを開発しています。黄エンドウ豆パスタは「ゼンブヌードル」として販売されています。

画像出典: ZENB JAPANウェブサイト


同研究では、健康な男女被験者15名が、朝の1食目に黄エンドウ豆パスタまたは小麦パスタを食べ、3時間後に2食目としてレトルト米147gを摂取して、2食目の食後血糖値とインスリン分泌(2nd  meal effect)を比較しました。全ての被験者は、黄エンドウ豆パスタと小麦パスタの試験の両方をランダムな順序で実施し、試験の間には少なくとも2日間の間をあけました。


黄エンドウ豆パスタは小麦パスタと同程度の満腹感でありながら、血糖値とインスリン分泌量は有意に抑制されました。また、被験者の官能評価で黄エンドウ豆パスタは小麦パスタによりも塩味を強く感じることが分かり、減塩効果も示唆されました。


同結果より、黄エンドウ豆パスタは、血糖値コントロールや減塩などに有用な機能性主食になり得ると述べられています。