株式会社DHCは、アントシアニン、アスタキサンチン、ルテインを含有するサプリメントの眼の機能への効果を検討しました。同研究成果は以下の論文に掲載されています。


『Effects of anthocyanin, astaxanthin, and lutein on eye functions: a randomized, double-blind, placebo-controlled studly (眼の機能に対するアントシアニン、アスタキサンチン、およびルテインの効果無作為化二重盲検プラセボ対照試験)』
J Clin Biochem Nutr. 2021 Jul; 69(1): 77-90.


アントシアニンはベリー類に含まれ、強い抗酸化作用を持ちます。目の疲れの緩和、コントラスト感度の向上、涙組成の改善といった効果が報告されています。アスタキサンチンは、血管拡張に関与する一酸化窒素(NO)の分解を抑制し、血流を改善します。毛様体の機能を回復させ、ビント調節能、目の疲れ、肩こりなどを改善するとされています。ルテインは、網膜の黄斑密度を増加させる効果が報告されています。

これらの成分は目の機能に相乗的に作用すると期待されており、株式会社DHCは混合サプリメント「速攻ブルーベリー V-MAX」を販売しています。

速攻ブルーベリー V-MAX 30日分
画像出典:株式会社DHCウェブサイト


同研究では、3種成分の併用による眼の機能への効果を評価しました。眼精疲労のある健康な日本人44人を二つのグループに分け、サブリメントもしくは偽薬(プラセボ)を1日1回、6週間服用しました。眼の機能検査と眼精疲労に関するアンケートにより、効果を評価しました。
サブリメント群は、プラセボ群と比較して、摂取前後で「目のビントが合わない」「手や近くにある物が見えにくい」「細かい文字が見えにくい」のアンケートスコアが有意に改善しました。また、6週間後の両眼および利き目のVDT(視覚ディスプレイ端末)操作後の瞳孔反応に有意な改善が認められました。

 

同結果より、アントシアニン、アスタキサンチン、ルテインの3種混合サプリメントが、スマホなどのVDT操作に起因する眼精疲労に有効な可能性があると述べられています。