株式会社DHCは、インドの果物であるガルシニア・カンボジアの果皮抽出物が、内臓脂肪蓄積に及ぼす影響を評価しました。同研究成果は以下の論文に掲載されています。


『Effects of garcinia cambogia (Hydroxycitric Acid) on visceral fat accumulation: a double-blind, randomized, placebo-controlled trial (ガルシニアカンボジア(ヒドロキシクエン酸)が内臓脂肪蓄積に及ぼす影響:二重盲検無作為化プラセボ対照試験)』
Curr Ther Res Clin Exp. 2003 Sep; 64(8): 551-567.4

ガルシニア・カンボジアの果皮は、ヒドロキシクエン酸(HCA)を含んでいます。HCAはクエン酸回路に関わる代謝酵素「ATPクエン酸リアーゼ」を阻害することが知られており、肥満の治療に使用されています。

同社は、ガルシニア・カンボジアを配合したサプリメントを販売しています。

画像出典:株式会社DHCウェブサイト


同研究では、内臓脂肪領域が90平方センチメートル以上の男女被験者44名(20~65歳)を二つのグループに分け、ガルシニア・カンボジア(1日あたり1000 mgのHCAを含む)または偽薬(プラセボ)を12週間摂取しました。治療期間終了後、両群にプラセボを4週間投与し、リバウント効果を評価しました。


16週の時点で、ガルシニア・カンボジア群はプラセボ群と比較して、内臓、皮下、および総脂肪面積が大幅に減少しました(全てP<0.001)。12週目の段階では、BMIや体重に有意差はなかったものの、男性において数値の改善傾向が認められました。12週目から 16週目にかけてリバウンドの兆候はありませんでした


同結果より、ガルシニア・カンボジアは、性別に関係なく、内臓脂肪蓄積型肥満における腹部脂肪を減少させ、肥満の改善・予防に有用な可能性が示唆されました。