株式会社明治は、理化学研究所および大阪公立大学と共同で、ハイカカオチョコレートが脳機能に与える効果を評価しました。同研究成果は以下の論文に掲載されています。
Nutrients. 2024 Jan; 16(1): 41.
画像出典:株式会社明治ウェブサイト
同研究では、健康な中年被験者26名(30歳から49歳)が、低量(211.7 mg)または高量(635 mg)のカカオポリフェノールを含むダークチョコレート(25 g)を摂取しました。摂取後25分と50分後の段階で、実行機能に関連する15分間のタスクを実施し、タスク中の脳活動を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)によって解析しました。低カカオまたは高カカオのチョコレートによる試験は、全ての被験者で、いずれかの順序で連続して実施されました。
チョコレートの摂取と脳活動との間には、左背外側前頭前野と左下頭頂葉における有意な関連が認められました。これらの結果は、カカオポリフェノールを豊富に含むダークチョコレートが脳活動の効率化に寄与する可能性を示すと考察されています。