「自然界に存在する素材のエキス抽出」を起源とした事業を手掛ける池田薬草株式会社は、スダチ果皮抽出物の、糖尿病予備軍に対する内臓脂肪低減効果を評価しました。同研究成果は以下の論文に掲載されています。


『Sudachi peel extract powder including the polymethoxylated flavone sudachitin improves visceral fat content in individuals at risk for developing diabetes(ポリメトキシル化フラボンスダキチンを含むスダチ果皮抽出物は、糖尿病を発症するリスクのある個人の内臓脂肪含有量を改善します)』

Food Sci Nutr. 2021 Aug; 9(8): 4076–4084.

スダチ果皮抽出物は、ポリメトキシル化フラボンの一種であるであるスダチチンを含み、動物実験において高脂血症や肥満の改善効果が報告されています。池田薬草株式会社は、スダチチン含有サプリメント「スダチン錠」をはじめとするスダチチン含有商品を開発・販売しています。

画像出典:池田薬草株式会社ウェブサイト

 

同研究では、41人の男女被験者(30〜65歳、BMI 23〜30)を2つのグループに分け、スダチ果皮抽出物粉末(4.9 mg)または偽薬(プラセボ)を毎日、12週間服用して、内臓脂肪量を評価しました。

 

スダチ果皮抽出物粉末は、プラセボと比較して、皮下脂肪に対する内臓脂肪の割合を有意に減少させ(−0.0265%、p=0.0485)、メタボリックシンドロームの指標である腹囲を適度に減少させました。血糖値や脂質プロファイルには有意に変化は認められず、スダチ果皮抽出物粉末は低血糖などのリスク無く内臓脂肪を改善しうると考察されています。