株式会社ユーグレナは、立命館大学と共同で、カラハリスイカ果汁の血流促進効果を確認しました。同研究成果は以下の論文に掲載されています。

『Wild Watermelon-Extracted Juice Ingestion Reduces Peripheral Arterial Stiffness with an Increase in Nitric Oxide Production: A Randomized Crossover Pilot Study(野生のスイカ抽出果汁は、一酸化窒素産生を産生してう梢動脈硬化を減少させる:無作為化クロスオーバーパイロット研究)』

Nutrients. 2022 Dec; 14(24): 5199.4

カラハリスイカは、アフリカのカラハリ砂漠に自生する野生種スイカであり、過酷な環境から細胞を守る能力とや保水力を備えています。血管拡張物質「一酸化窒素(NO)」の合成に関わるシトルリンやアルギニンなどの成分を豊富に含み、血流を改善する効果が期待されています(参考情報)。ユーグレナ社はカラハリスイカ含有サプリメント「カラハリスイカのちから」を販売しています。

カラハリスイカのちから

画像出典:株式会社ユーグレナ ウェブサイト


同研究では、健常な若い女性12名(平均 20.3歳土0.1歳)3つのグループに分け、カラハリスイカ果汁、シトルリン飲料(カラハリスイカ果汁と同量のシトルリン含有飲料)、およびプラセボ飲料のいずれかを摂取させました。摂取後30~90分までの下肢の動脈血流量を測定しました。


血流量は摂取 30分後の段階で、プラセボ飲料と比較してカラハリスイカ飲料で増加傾向が認められました。測定時間内の総血流量(AUC:曲線化面積)および血中酸化窒素濃度は、プラセボ飲料、シトルリン飲料と比較してカラハリスイカ果汁で有意に高値でした。


同結果より、カラハリスイカ果汁の単回摂取が体内のNO産生を促進し、血流を増加させることが示されました。カラハリスイカ果汁の効果はシトルリン飲料より高かったことから、血流促進効果には、カラハリスイカに含まれるシトルリン以外の成分も関与している可能性が示されました。


同結果は、カラハリスイカの冷え性などの血行不良改善における有用性を示唆するもの述べられています。