はじめに

「勉強しなさい。」

子どもの頃、何度この言葉を聞いただろう。

でも、今になって思う。

「勉強しろ」と言うだけでは、あまりにも情報が足りない。

学校では国語、数学、英語、理科、社会を教えてくれる。

テストの解き方も教えてくれる。

でも、意外と教えてくれない。

「そもそも、どうやって勉強すれば成績が伸びるのか」

ここが抜けている。

同じ授業を受けて、同じ教科書を使っているのに、成績が伸びる人と伸びない人がいる。

その差は、才能だけではない。

むしろ大きいのは、

勉強のやり方を知っているかどうか。

この記事では、自分の子どもに伝えるならどう伝えるか。

そんな目線で、学校ではあまり詳しく教えてくれない勉強の考え方をまとめていく。

①「勉強時間」より「思い出す回数」を増やせ

まず一番伝えたいこと。

机に向かっている時間=勉強した時間ではない。

教科書を何時間読んでも、次の日に何も覚えていなければ意味がない。

大切なのは、

「思い出すこと」

例えば英単語。

単語帳を何回も眺めるより、

「この日本語を英語で言える?」

と自分に問題を出す。

数学なら、解説を読むだけではなく、

一度閉じて、自分の力だけでもう一度解いてみる。

これだけでも勉強の質は大きく変わる。

勉強するときは、

「覚えた気になる」

のではなく、

「何も見ずに言える・書ける」

をゴールにする。

②「わからない問題」は宝物

多くの人は、わからない問題を見ると嫌になる。

でも、本当は逆。

わからない問題ほど、自分を伸ばしてくれる。

簡単な問題を100問解いても、すでに知っていることなら成長は小さい。

一方で、

「なんでこうなるんだ?」

と思った問題を理解できれば、それは確実に自分の力になる。

だから子どもには、

「わからない=頭が悪い」ではない。

と伝えたい。

むしろ、

「わからない場所を発見した=成長ポイントを発見した」

ということ。

③ 間違えた問題だけを集めろ

これはめちゃくちゃ重要。

テストで80点を取ったとする。

残り20点。

普通なら、

「80点も取れた!」

で終わる。

でも、そこで終わらせない。

間違えた20点にこそ、次の100点へのヒントがある。

だから、

  • なぜ間違えたのか

  • 知識が足りなかったのか

  • 計算ミスなのか

  • 問題文を読み間違えたのか

  • 時間が足りなかったのか

を確認する。

そして、

「間違いノート」

を作る。

ただ答えを書くのではなく、

「自分はなぜ間違えたのか」

まで書く。

これを繰り返すだけで、同じミスが減っていく。

④ 「わかった」と「できる」は違う

勉強で一番危険なのがこれ。

先生の解説を聞いて、

「なるほど!」

と思う。

参考書を読んで、

「わかった!」

と思う。

でも、いざ問題を解くと……

解けない。

これは珍しいことではない。

「理解する」と「自力で解く」は別物だから。

だから勉強では、

インプット → アウトプット

を必ずセットにする。

例えば、

10分説明を読む

本を閉じる

自分で説明してみる

問題を解く

間違える

もう一度理解する

この繰り返し。

⑤ テスト前だけ頑張るな

テスト前に一気に勉強する。

これも悪い方法ではない。

でも、もっと強いのは、

普段から少しずつ忘れないようにすること。

人間は忘れる。

だから、

今日覚える

数日後に復習

さらに数日後に復習

テスト前に確認

というように、忘れかけたタイミングで復習する。

「一度で完璧に覚える」

より、

「忘れる→思い出す」を繰り返す。

この方が強い。

⑥ スマホを「敵」ではなく「武器」にしろ

「スマホは禁止!」

という家庭も多い。

でも、スマホそのものが悪いわけではない。

使い方次第では、

最強の勉強道具になる。

わからない言葉を調べる。

解説動画を見る。

英語の発音を聞く。

タイマーで勉強時間を管理する。

問題を撮影して復習する。

大事なのは、

スマホを持たないことではなく、スマホに時間を奪われないこと。

SNSを見るためのスマホにするのか。

勉強するためのスマホにするのか。

同じスマホでも結果は全く違う。

⑦ 「勉強ができる人」を真似しろ

勉強が苦手なら、

勉強が得意な人のやり方をパクる。

これでいい。

ノートの取り方。

復習の仕方。

問題集の使い方。

暗記方法。

時間の使い方。

全部聞いていい。

「自分なりの方法を見つけなきゃ」

と最初から考える必要はない。

スポーツでも、上手い人のフォームを真似する。

勉強も同じ。

まずは真似る。

そこから自分に合う形へ変えていけばいい。

⑧ 成績が悪いときほど「才能」のせいにするな

これも子どもに伝えたい。

「自分は頭が悪い」

この言葉を簡単に使わないこと。

今の成績は、

今までの勉強方法の結果

であって、

将来の限界ではない。

勉強方法を変える。

時間の使い方を変える。

復習方法を変える。

間違いを分析する。

それだけでも結果は変わる。

もちろん、誰でも同じ結果になるわけではない。

でも、

「自分には無理」と最初から決める必要はない。

⑨ 本当に強い人は「勉強を習慣」にしている

毎日5時間勉強する。

これはすごい。

でも、最初からそこを目指さなくてもいい。

まずは、

毎日30分。

それを続ける。

30分が当たり前になったら、

45分。

1時間。

というように増やしていけばいい。

重要なのは、

「やる気があるから勉強する」ではなく、「やる時間だから勉強する」状態を作ること。

やる気は毎日出ない。

だからこそ、

やる気に頼らない仕組み

を作る。

⑩ 最後に、親として伝えたいこと

学歴が人生のすべてだとは思わない。

良い大学に入れば必ず幸せになるわけでもない。

でも、学歴が人生の選択肢を増やしてくれる場面は確実にある。

だからこそ、

「勉強しなさい」ではなく、「勉強の仕方を教えてあげたい」。

そして何より、

勉強を通して、

  • 自分で考える力

  • 継続する力

  • 失敗を分析する力

  • わからないことを調べる力

  • 目標に向かって努力する力

を身につけてほしい。

学歴社会を制覇するために必要なのは、

ただ長時間机に向かうことじゃない。

正しい方法で、正しい方向に努力を続けること。

もし自分に子どもができたら、こう伝えたい。

「勉強しろ」じゃない。

「勉強のやり方を覚えろ。」

そして一度身につけた「学ぶ力」は、受験が終わっても一生使える。

学歴を取ることがゴールじゃない。
学ぶ力を手に入れることが、本当のゴールだ。