私は親へ伝えた時から
自分を責めることばかり考えていました
HIVの原因は私にあった
親を裏切って悲しませた
本当は私だけの問題にもできた
悩むのは自分だけで良かった
などと
卑屈に思う時間が過ぎました

そんなある晩、
点滴の交換に来室された看護師さんから

「お母さんにお伝えしたんですね?」
と声をかけられたので
母から何か質問があったのかと思い
驚いて尋ねました

すると
特に母が何かをしたわけでもなく
カルテに本人から家族へ告知ありと
書かれているのを見たそうです

伝えたことを後悔している
自分を責める気持ちばかりが先行すると
その看護師さんに打ち明けました

看護師さんは一言だけ
「どんな病気でも、誰も責められない」
と言ってくださいました。

それ以上の言葉が出て来なくて
なんだかごめんなさいね、と
おっしゃっていましたが
その時の私にはそれで十分でした


その言葉があるからこそ
母へHIVについて前向きに話せるように
心の準備ができたのだと思います

入院中に最も感謝した出来事です