毎日のように母親はお見舞いに来て
着替えやらお菓子やら
持って来てくれていました

「主治医から病気の説明うけたよ」と
おもむろに話を切り出して、
親への説明を話しはじめました


まずは梅毒のこと
親は「あらーJIN先生のやつね」
何ていいながら
点滴のペニシリンを覗いては
うんうんと話を聞いていました


「もう一つあるんだけどね」と
私は話を続けて

「HIVに感染してるんだって…」
といったところで、

母は間髪入れずに
「あなたエイズなの?」と
目を見開いて驚かれました


その表情は予測できていたものの
内心では親不孝なことを言ったと
後悔する気持ちでした

その後、
HIVとエイズは異なること
今は安心して大丈夫なことなど
私から丁寧に説明すると
落ち着いて聞いていたように見えました

いつもは面会時間が少し過ぎるまで
ダラダラしているのに
この日は少し早めに帰る母

私の顔を見るのが辛くなったのかと
後悔せずにはいられなくなりました