さて今回は、いよいよ外装です。
下地を軽く処理した後に石忠彫刻店さんで刻印を入れてもらったからには、もう少しリアルにしたいです。
写真の穴は実銃に無いそうで末期のMGCトンプソンでも固定方法が変わり穴は無くなってます。

末期型はレシーバー前端にネジが移動して左右固定してました。(写真は末期型)
それでは私も真似して穴を開けてタップでネジを切り固定しようと思います。

が…またまた問題発生。
アッパーレシーバー側のネジ穴を作る箇所の肉厚が薄いんですね。
写真は仮穴を開けた段階で悩んでるとこです🤔…

(写真の穴より前に開けなければならない)
私が旧型アッパーレシーバーに穴を開ける位置と新型ロアーレシーバーの穴の位置を比較すると中心が3〜4ミリズレてます。
新型のアッパーレシーバーの方が肉厚になってるんですね。

仮穴にドリルを通して行くと丁度マガジンガイドの溝(ドラムマガジンを差し込む溝に突き出てしまいます)
ロアーレシーバーからアッパーレシーバーに穴を貫通させて両方とも3Mのネジを切り固定したとして有効な厚みは約8ミリ。
8ミリ✕2箇所かぁ…
耐久性が心配ですが実行することにしました!🔗
トンプソンのダイカストはかなり硬いと思います。
特にアッパーレシーバーは昔々の大昔にチャンバーか抜けなくなり銃口から鉄の棒を入れて金づちでガンガン叩きましたが平気でした。
それにフロントのグリップを固定するステーもかなり細いですが折れた話は聞きません。
実際に研磨してるときも他の箇所を削って調整してるときも硬いなぁ…と思ってました。
当時のモデルガンならベコベコでステーなど折れると思いますが4キロ以上の本体を構成するのにかなり硬いダイカストを使ってると思います。

早速作業開始!
まずはロアーレシーバーに位置を測りピン打ちして1ミリぐらいのドリルで穴を貫通させてガイドの穴を開けました。
ロアーレシーバーは普通のダイカストと言うかよくある硬さですんなり穴が開きました。
次にネジ切りドリルでM3のネジ穴を切りました。
計2箇所完成。

(結構苦労しました…)
次にアッパーレシーバーにも同じ様に1ミリのドリルでガイドの穴を開けて行きますが途中でドリルの刃が硬さに負けていきなり折れました。
やはりかなり硬いです。
全然ロアーレシーバーとは違います。
更に金属用のドリル刃でガイドを開けてから3ミリのトリルタップの刃で穴を広げながらタップを同時に切ります。
ユックリ切削油をかけながら削ってましたが刃がAmazonの安物のせいか突然ボキリ!
穴の中に折れた刃が🤯💦
焦りまくりましたがネジは切れてるようで何とか取り出し成功!
結局タップドリルも2本折れましたがネジ穴造りは成功しました。
やはりかなり硬い材質でした。
仮固定してみます。
全てネジ山はあるので厚み8ミリでもシッカリ固定されました。
8ミリ以上出すとドラムマガジンの溝に干渉するのでこれが限界です。
前方の固定方法は決まりです。
試しに新しい穴とレシーバー後端の六角ボルトで上下固定してみましたが全く問題はないようでした。

次はアッパーレシーバーの使わなくなった穴を塞ぎます。
エポキシパテやABSプラリペアではムリかな…
発火の衝撃に耐えられる様に塞がなければなりません。
そこでレシーバーを研磨した時に出たダイカストの粉を使います。
適当なボルトを入れて隙間にダイカストの粉を入れプロ用瞬間接着剤を流し込みます。
更にダイカストの粉を盛り硬化スプレーで硬めます。
これはかなり硬く固定されます。
おそらく平面を出すのに苦労するでしょう😅
裏側もダイカストの粉を入れ瞬間接着剤で固定しました。
これで抜けたら大したもんです😆
後はひたすら各種耐水ペーパーで平面を出していきます。
これが苦労するとは思いましたが硬いのなんの。
2個の穴の平面を出すだけで6時間もかかってしまった…
この後はロアーレシーバーも研磨し直ししなければなりませんが、たぶんアッパーレシーバー程は苦労しないと思います…😅多分

そして次は塗装です。
まずは仮塗してみて初めて塞いだ穴の平面が出てるか解ります。
ドキドキしながら次回は塗装編です。
それでは次回も宜しくお願い申し上げます🙇