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前から気になっていた本でした。
私は読書が大好きです。というより、本・新聞・雑誌・ついでに図書館が好きです。
文字が好きなのかもしれませんニコニコ私は電子書籍より紙の本が好きなのですが…そういう人も多いと思います。
そんな人にぜひ読んでほしい本です。

 本を作るには紙がいる、そんな当たり前のことが当たり前でなくなったら…。石巻にある製紙工場が東日本大震災の津波で被災し、復旧するまでの半年間を描いたものです。従業員の方たちも被災している中で、半年で瓦礫や泥水から製紙機械を蘇らせ紙を造る、そんな驚異的なことをした人たちの強い思いが、私の胸に突き刺さりました。
 それに石巻工場で作られた紙が、私も読んだ『天地明察』や『永遠のゼロ』の本になっていたり、息子が好きで読んでいる『ONE PIECE』や『ナルト』のコミックにもなっているのを知り、とても身近に感じました。

そういえば、三浦しおん著『舟を編む』では、辞書編集の傍ら辞書になる紙を選ぶシーンも強く印象に残ったことも思い出しました。

本の最後に被災した直後や復旧した機械の写真が載っています。光沢紙ではないのに、発色のいい写真を印刷してある、その紙も復旧後に開発し製紙したものだそうです。私がすごく好きな手触りの紙でした。

紙一枚にも多くの思いがあることを知ることができた本でした。