おはようございます。
今日は子どもにとっての
生きていく力についての話。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
私が今まで出会い
関わってきた子どもたちで
中でもとても
印象に残っている子のひとりに
勉強や集団行動は苦手だけれど
生活で必要な知恵を
しっかりと
身につけた子がいました。
どんなことかと言うと
コンビニやスーパーで
買い物をするとき
複数の品物の値段の合計と
手持ちのお金を比べて
足りるか足りないかの
判断ができないから
レジに繰り返し並んで
一つずつ買ったり
散歩で道に迷った時は
優しそうな年配の女性に
道を尋ねるなど
「なるほど。」
と思えるようなことを
当たり前のように
生活に活かせていたのです。
その子は
文を読んだり
書いたりすることも
計算も苦手。
電卓も指先がもたついて
うまく使えない。
時間の感覚もなく
マイペースで
集団からは
いつも外れて
勝手に行動していました。
けれども
お母さんはそれを理由にせず
本人が行きたいと言えば
買い物にも散歩にも
一人でどんどん
行かせてあげていました。
時には
スーパの店員さんやお客さん
駅員さんに迷惑をかけて
謝らなければならないことも
あったようでしたが
それでも
お母さんは
ためらうことなく
本人の意思に任せて
好きなように
経験をさせてあげていました。
生きていく力って
この子が身につけたようなことだと
思うのです。
学力や知能とも別で
とても大事な力ですよね。
この子のお母さんは
学校では学べないことを教え
本人を自由に
どんどん外に出してあげたから
経験として身につけていくことが
できたのだと思います。
でも
お母さんには
大きな「勇気」が
必要だったと思うのです。
子育てには
こういう「勇気」が
とっても大事です。
周囲に
迷惑をかけてしまうから
笑われるから
危ないからという
「怖れ」よりも
子どもを信頼する勇気や
成長を信じる勇気を
持つことができたら
きっと子どもは
予想以上に大きく
羽ばたいてくれると思います。