おはようございます。
今日はお腹の中から聞こえる声の話。
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8年前に卵巣がんになり、
卵巣、子宮を全摘しました。
二つの臓器の他にも
腹膜（大網）の一部も取りました。
取った後にできたお腹の隙間は、
残された臓器が少しずつ位置をずらして
埋めていくそうです。
不思議です。
生まれた時の状態と違ってしまっても、
生命維持のために、体はちゃんと順応してくれるのですね。
お腹の中の内臓たちは、
手術でいなくなった仲間たちのことを
どう思っているのかな
退院後は
しばらくお腹が張っていたし、
腸がゴロゴロよく鳴っていました。
また、術後1〜2ヶ月は
下腹部全体が宙に浮いたような
何とも表現しようのない感覚が
続きました。
それで、
お腹がゴロゴロ鳴っていた時は
その音が私には
「おい、他の仲間（卵巣、子宮）は
どこへ行った？」
とつぶやく声のように聞こえて、
思わずクスッと笑ってしまったことを
覚えています。
内臓たちは
開腹したことで突然空気にさらされて
さぞかしビックリしたことでしょう。
おまけに
いくつかの仲間たちが
いなくなってしまって…
それでも文句を言わず
変化した状況に順応しようと
いっしょうけんめい働いてくれました。
そんな自分のお腹（体）が
なんとも愛おしく思えて。
あれからもう何年も経つけれど、
今でも訳もなくお腹がゴロゴロ鳴ると
「えっ？どうしたの？」
「何が言いたいの？」
と、思わず聞いてしまうことが
あるんです。
「ただ今、消化中！」
「がんばって働いてますから！」
みたいな声が聞こえてくるようで
楽しいです。