さよならって言ってみる
思わず 泣きじゃくりたい衝動に駆られて
両手で口を押さえた
隠そうとしても
忘れようとしても
傷は治らなければ消えないんだよ
ずーっと治らない私の傷
治らないうちに ほらまた一つ
大きな刃がグサリと刺さる
なみだの日が笑顔になった日
会いたくて会いたくて
抑えられずに 走った
「ずっと一緒だよ」
「ずっと好きだよ」
手を繋いで歩き始めた道も
今では随分細くか弱くなった
そんな道を綱渡りをしながら
落ちないことに必死になって
なんのために渡っているのか
目的を見失っていたね
さよなら さよなら
キラキラした出会いの日
さよなら さよなら
歯止めの効かない若き日の私
さよなら さよなら
二度浮き 離れる2つの船
さよなら さよなら
それぞれの場所へ