保険と人生 ― 「終わりを意識する」という誠実さ
4
これまで「備えは愛情のかたち」と綴ってきました。
今回は少し踏み込んで、終わりを意識することの誠実さについて考えてみたいと思います。
■ 終わりを考えることは、縁起でもないことか
多くの経営者が、
心のどこかで避けてしまうテーマがあります。
それは「自分がいなくなった後」のことです。
しかし、終わりを意識することは、
決して悲観ではありません。
それは、今をより真剣に生きる姿勢です。
■ 終わりを考えるから、整えられる
もし自分が突然舵を握れなくなったら。
もし想定外の事態が起きたら。
その問いに向き合うことで、
・事業承継の準備
・資金の裏付け
・家族や社員への配慮
が具体化します。
終わりを見つめることは、
混乱を残さないための準備です。
■ 経営者の最後の責任
経営者の最後の責任は、
利益を最大化することではなく、
「整った状態で渡すこと」
ではないでしょうか。
混乱を残さない。
不安を次世代に背負わせない。
安心を引き継ぐ。
それが本当の成熟です。
■ 70年を生きて感じること
人生もまた、
終わりを意識したときに深みが増します。
有限であることを受け入れると、
守るべきものがより明確になる。
備えは、
その有限性への誠実な向き合い方です。
■ 終わりに
保険と人生。
どちらも終わりを意識することで、
今が整います。
終わりを恐れない。
終わりを準備する。
そして今を大切にする。
これからも私は、
経営者が穏やかに未来を託せるよう、
静かに支えてまいります。
終わりを見つめることは、
未来への誠実さ。
――
梅村 崇貴