umemonです。
美術館で監視員してます。
展覧会で音声ガイドが用意されてることがありますよね。
必ずしも全ての展覧会にあるわけではありません。
音声ガイドがない展覧会で「音声ガイドは?」と聞かれる機会は多いです。
「今展ではございません」とお答えすると
少しがっかりしたようなお顔をされる方も少なくありません。
音声ガイドはその展覧会の概要から主な作品の解説まで
利用者の操作によって聴きながら鑑賞できるナビゲーターの役割を果たしています。
近年はナレーション担当が俳優さんなどの有名な方だったり
テーマ曲やその時代の音楽が流れたり演出もされて
展覧会の世界を楽しめるように工夫されています。
一概には言えないのですが
監視員から見て音声ガイドを利用される方は五分の一くらいという印象です。
勿論例外もあって
以前とても人気があり混雑した展覧会で
人気の有名人がナレーションを担当
やはり人気の方がテーマ曲を演奏し
非常に演出の凝った音声ガイドが用意された時は
カウンターに長蛇の列ができたことも![]()
展示室の同じ場所で皆さんの操作するガイドからテーマ曲が流れるので
イヤフォン越しでも次々に聞こえてきて
そこだけ少し騒々しい空間になっていました![]()
音声ガイドを借りると
鑑賞の助けになります。
なりますけど。
どうしてもガイドされる作品を中心に展覧会を回ることになってしまう面も。
それらの作品はその展覧会で学芸員が絶対押さえておいて欲しいものであることは確か。
でも説明のない作品になると
殆ど流し見みたいになっている方を見かけると
もったいないな、と思ってしまいます。
展覧会を見るときに
その作品群の時代背景とか作者の情報があると
鑑賞が深くなる気がする一方
情報だけで作品を見ていないか自問します。
偏った先入観で作品に対峙している可能性も大いにあるからです。
これは以前「対話型鑑賞」のお話をした時に
参加者の感じたことを全部肯定する、ということにも通じます。
音声ガイドは便利で知的好奇心をくすぐるツールではありますが
敢えて借りずに鑑賞する(方が多いとは思いますが)のもアリだと思います![]()
時間が許せば
初見はガイドなし、二度目にガイドありというのもいいかも。
音声ガイドを否定しているわけではありません!!
umemonも借りることはあります。
特に近現代美術の作品展の時は利用します。全部は聴きませんけど。。
umemonは耳に入る情報に影響を受けやすいのかもしれません。
ミュシャ展も女優さんの声とモルダウの曲の音色が作品よりも印象に残ってしまった![]()
昨年一番良かったのは安藤忠雄展のガイド。
ご本人の率直な話に一人で声をあげて笑ってしまった![]()
作家(この場合は建築家)の息遣いが感じるようなガイドは最高だと思います!
ちなみに監視員としては自館の展覧会の音声ガイドは聞くようにしています。
展示室内で、ガイドの内容について聞かれることも多いので。。
音声ガイドはどこも大体30分前後であることが多いですね。
つまり閉館約30分前には借りられなくなるということですのでご注意を!