抱きしめられる事に関してはなんでもない、やっぱり相手次第…
絹の様に、自分自身が綿となる抱きしめられる事が理想な気がする。そんな、
事は今までにはないことなのだが…
その後の事は感じない人形の様になっていく自分が分かった。
キスを強引にさせられ、胸をまさぐり、吸われ、意図して下を脱がされて、指で遊ばれる光景があった
体は至って冷静で、頭も反応をしない。そんな出来事だった。
開放されて、呆然と立ちつくす私に、
「じゃあ、、又明日な、遅れないようになっ。あと、合宿終わったら家の事よろしく頼む。」
後ろ向きで、手だけを振る”あいつ”が妙に馬鹿に見えた。
自分は何だろう、何でいるのだろう、存在意識がなくなりかけた後だった。
部屋を出た私は、自然にふらつき、屋上まで出ていた。
月明かりのまぶしい夜で、昔好きだった子のことや、楽しい事を思い出そうとした。
しかし、何も思い浮かばない。静かな夕闇だけが、好きだった。
何も語らない、いわない、迷惑をかけない、唯一の空間が好きだったのかもしれない。
今の気持ちは誰にでも理解できない。
力強く生きる事はしたくない。
息をすって、吐いているだけでも苦痛になる瞬間があるというだけは分かって欲しかった
誰かに…
辛い…本心
負けない、そんな気持ちも出てこない
初めての、女になったこの日を早く忘れ去りたい。