ヨーロッパでは、青い花は悲しみの象徴とされることが多く、ムスカリも「失望」「失意」というネガティブな花言葉を持っています。色鮮やかな青い花を咲かせる可愛いムスカリからは想像できない花言葉ですね。
約6万年前のネアンデルタール人が埋葬されていた遺跡にムスカリの花が供えられており、ムスカリは世界最古の埋葬花としても知られています。
ヨーロッパでは悲しみの象徴とされる花ですが、この花には悲しみを癒す願いが込められていたのではないかと考えられます。
悲しみを超え、失意から立ち直るという意味をこめて、ムスカリには「夢にかける思い」「明るい未来」という花言葉がつけられたと言われています。
悲しみ、絶望、失意の先にあるものは明るい未来です。ムスカリの持つ癒しの力で、悲しみを乗り越えて進んでいくという意味を感じますね。
チューリップをはじめとし、春のどんな花とも合うムスカリ。この相性の良い存在から「通じ合う心」という意味がついたと言われています。家族や恋人にプレゼントする際に使いたい花言葉ですね。
寄せ植えで使われるムスカリは、決して自己主張することなく、あくまで他の花の引き立て役となっています。他の花の主張を受け入れるその姿から、「寛大な愛」という意味がついたと言われています。
ムスカリの花言葉には、「失望」「失意」というネガティブな花言葉を持つ一方で、「夢にかける思い」「明るい未来」というポジティブな意味の花言葉を持っています。他の花とアレンジすることで、「通じ合う心」を表現してみてはいかがでしょうか?
ムスカリはギリシャ語で麝香(じゃこう)を意味する、「moschos」(ムスク)が語源であるとされています。ムスカリの原種は芳醇な香りを持っていたことから、この名前が来ているそうです。
また、ムスカリの花がブドウの実のようにたわわに実っていることから、「グレープヒヤシンス」、「ブドウヒヤシンス」という名前で呼ばれることもあります。
また、日本では紫色の花をつけることから「ルリムスカリ」という別名もあります。
ムスカリの和名は「葡萄風信子(ブドウヒヤシンス)」です。これは、ムスカリの姿がブドウのように見えることから由来しているとされています。
ムスカリは、ヒヤシンスの近縁に当たるユリ科の球根植物です。草丈は10~30cmに生長します。長く伸びた茎の先に、紫や青の小さな花を、ブドウの房のような姿で咲かせます。控えめな見た目から、寄せ植えの引き立て素材やグランドカバーに用いられる事が多いです。
耐寒性の強い花で、自然分球で増え、毎年自然に花が咲きます。初心者にもおすすめの植物です。
青や紫のムスカリがよく知られていますが、ピンクや白の品種もあります。見頃の季節は主に3〜5月です。
青色の花が印象的なムスカリですが、近年は新しい品種も生み出されています。
ピンク色や白、黄色と花色も豊富で、育てやすく、水耕栽培でも楽しむことができます。ガーデニングにもインテリアにもおすすめの植物なので、ムスカリを花言葉とともに、大切な人へプレゼントしてみてくださいね。