ナンキンハゼの花言葉は「心が通じる」、「真心」です。
秋になると、夏の暑さはすっかりとやわらぎ、涼しくなり、虫の鳴き声も聞こえてきますよね。これで人々は秋になったなと感じるわけですが、ナンキンハゼも秋を感じます。秋になると葉が真っ赤に紅葉するのです。赤く染まったナンキンハゼを見て、心が通ったように思ったのでしょう。そのことから、「心が通じる」という花言葉がつけられました。
では、「真心」という花言葉の由来はなんでしょうか。ナンキンハゼは背が高く、まっすぐに生長します。その様子が「真心」のイメージにつながったと考えられます。
ナンキンハゼは漢字で書くと「南京櫨」となります。ナンキンハゼは中国が原産ですので、「南京」とつけられたのでしょう。
ハゼという名前が入っていますが、ウルシ科のハゼノキとは別種です。そのため、樹液に触れても肌がかぶれる心配はありません。別の植物なのになぜハゼと入っているのでしょうか。
その理由は蝋が取れることから。かつてはハゼノキから蝋をとっていましたが、ナンキンハゼからも蝋が取れるのです。学名の「sebifera」は「脂肪のある」という意味。こちらも蝋が取れることが由来していると考えられます。
また、ナンキンハゼは美しく紅葉する特徴があります。その色が埴輪の色に似ているのです。そこで埴輪を作る埴師がなまって、ハゼとなったという説もあります。
ナンキンハゼは花が咲き終わったあと、夏の終わりに実がなります。その実は最初は緑色ですが、秋には熟して茶色になります。実の下の部分がわれて白い種が出てきます。この白い実はクリスマスリースなどのアレンジでも楽しめることで人気があります
ナンキンハゼ(南京櫨)の葉や果実は人体にやや毒性があります。 飲み込むと、重度の吐き気や嘔吐を引き起こす可能性があります。 種子も有毒です-それは産業用途があり、石鹸やキャンドル作りに使用されています。


