我が子の通う幼稚園はモンテッソーリ系の私学園です知らんぷり

 

決め手は単に「自宅から最寄りだった」という理由で、正直なところ方針がシュタイナーだろうがモンテッソーリだろうがレッジョ・エミリアだろうが敷いている教育法はサラマにとってはどうでも良く、なんなら特別な方針なんてなくて良く、

距離の近さ以外で大切なことは、小規模で安全性が確保されていること、子供たちと直接ふれあう先生たちのキャラが信頼できるという二点をクリアしているということ知らんぷり

もしも我々が東南アジア圏にいたらばここに「東アジア的な勉強の強要をしない」というのも条件に入れて厳しくジャッジしたのでしょうけれど、ここはヨーロッパなのでそこはあまり気になりませんでしたよね。

 

ていうかよく言ってますが公立だってぜんっぜん良かったんです。

我が家の条件としてデンマークにいられてもマックス5年、ケニ子が小学校からは確実に他国のインターになるので、小学校に上がる段階の彼女の負担を減らすために幼稚園もインターにしただけで、もしも子供が抽象概念を獲得する年齢までデンマークにとどまれるのであれば、別にデンマーク語の公立現地校で十分だったと思われます。

まあでも、2024年にケニ子6歳とデンちゃん4歳でこの国を出ていく(いつ?どこへ?未定)私たちにその選択は現実的ではありませんでした。

  

そして、取り得る選択肢のなかで現実として物理的に最寄りの園(最寄りっていっても片道8kmよ)がモンテだったというそういう理由でモンテ親やってるサラマです指差し

 

モンテってのはいいふうに取り上げられる反面、よく指摘されるのは「小手先の器用さばかりにフォーカスされて運動時間などが少なくなる」というデメリットです。

が、うちの園はデンマークにあるモンテなので、デンマークの伝統的な良いところ、たとえば「雨の日も風の日もブートキャンプ的に外遊びさせてくれる」などといった要素もしっかり取り入れており、日本のド田舎で里山を駆け巡りながら育った母としては「大変良きハート」と思っています。

 

スタッフたちも見事に悪い人が一人もおらず、私が親として「子供にこういう人たちに愛情もって接されてほしい」と思う一軍にいるような人材揃いで、他のインター園で先生から頓珍漢なこと言われて困惑している友達の話など聞けば聞くほどに、私はこの園でほんっとに良かったと思っているのでした目がハート

 

が、一方では、やっぱり学費は高く(うちだってヒィヒィ言いながら払ってるわ)、そうなると当然「高いお金払ってモンテに入れたんだからもっともっとモンテってくれてもいいじゃん」という要望を学校に対して出す親御さんもいるんですよね。

 

なにごとも話し合いでより良い方向に持っていけると考えるサラマ的には、私学で親側が高い学費払っている以上、サービスの向上を求めて学校側にリクエストを入れて求めていくのは悪いことではないと思うんです。

改善を促すことになる可能性もあるし、コミュニケーション上のマナーを守っての要望なので「外国人ママ黙っておけばいいのに」とはまったく思いません。

 

ただ、ハタから観察していてなんとも言えない気持ちになるのは、そういうなかに、自分が詰め込み型で育ってきたがゆえに、我が子に対しても、かつてじぶんが子供時代にそうであったようにどんどん隙間なく燃料投下している状態にないと不安なママさんもいて、そういうママさんの「もっとガツガツやらせてよ」という圧を感じる時です真顔

 

そういうママさんは「モンテッソーリ教育内容に同感しているから学費は高いけれど入れた」とは言葉では仰るし、場合によっては御本人もそれが自分の本音だと信じていらっしゃるのでしょうけれど、話していると、聞き手の立場として、ああ、ご本人が同感しているのはその教育の本質ではなくてリターンの部分なのだなと察せられることがあります。

リターンというのは、例えば、藤井七段とかマーク・ザッカーバーグとかジェフ・ベゾスとか、そこまでの成功でなくても、とりあえずは小学校に入ったあとには上位層に食い込むだろう、という期待です。

 

そういったママさんたちが、仮に、目に見えないもの、語られない背景などをきちんと感知する能力を持っていたら、たぶん、こどもって目に見えないところでちょっとづつ伸びているんだなとか、何気ない毎日のなかに楽しみを見出す感性を養っているんだな、とか思っても良さそうなものですが、そういう感性を養わないまま成人された方などは、毎日のように、なにか分かりやすいタスクが組まれていないと不安なようなのですちょっと不満

 

失礼ながらも言わせてもらうなら、目に見えないことが捉えられないからはっきり分かりやすいものを求めるのだなと受け取ることもできるんです。

元来詰め込み式でやってきた彼女たちのコンフォートゾーンは「ガンガンやる」なので、ただでさえ我が子が幼少期をゆったり過ごすことに対して「こんなの小学校に入ったあと大丈夫なの!?」と不安。

人間の人格形成していくという大仕事を短絡的にしか捉えられないから「なんでモンテに入れたのにうちの子は集中力がつかないんだ」。

期待が過剰だから「なんだ、高い金とってるのにやってる内容はは他の園と同じじゃないか」。

 

うちの経営者はガチモンテで激ツヨなので、ブレそうなおかしなことを要求しても経営者が通しません泣き笑い

ハンパ歴40年を誇るサラマは、思想の純度が高い場所って居心地が悪く、ガチモンテ勢のコミット感もちょっとこわいよってのが本音なんですが、経営側の言ってること自体は筋が通っているので疑問はなく、なにを目的にどういうことをしているというふうに理解できます。

一方で、想像力で背景事情を補完できないタイプのママさんたちは、なぜ園が「そんな無駄な」ことをしているのか理解ができなくて動揺する。彼女らは、無駄なく、最短距離で子供をデキる人材に育ててほしいんでしょうね。

 

目に見えることしか認識できない親にとって、モンテのやり方は合わないというか、非常にストレスがかかると思うんですよ。

 

自分がストレスを抱えてまでモンテに入れなくていいじゃん、と言ってしまいたいところだったりするのですが、でもだからこそ、目に見えることしか認識できないからこそモンテに恃んでしまうというんでしょうか、たとえ方針が合わなくても我が子をモンテに入れたいんですよねちょっと不満

 

なんか、難しいですよねぇ。

 


モンテと言えばこういうおもちゃですね、幼稚園の参観日指差し