田舎者からみるキャピタルキャピタルの独特さのひとつが
「生活のそこそこに観光客が入り込んでウロウロしている」ということ。
よく考えれば、ベネツィアもバルセロナもパリも金沢も、街自体が観光地になっているところはそうなんでしょうが、サラマみたいな田舎の人間からすれば、これ、すごく不思議
東京はど真ん中に住む方々もいますが、それでも人の往来があるところって居住区と離れてません?
サラマ、自分自身も東京にて単身暮らししてた経験がありますし、親戚が二家族ほど23区内にいて幼少期から行き来していたんですよ。
東京は確かに観光客が多いんですけれども、自分が住んでいたアパートのあるあたりや親戚ファミリーが居を構えていた地域ですれ違うのはやはり都内に住んでいそうな人たちでしたよ
駅まで行けば話は別ですが、自分の経験上、家の近くでカメラ持ってウロウロするいかにも観光客ライクな人たちにすれ違うことってそんなになかったんですよね。が、京都は街自体にいろんな人が出入りしている。
京都って特定の地域では、家を建てようにも好きに建てられないんですよ
景観条例ってのがあって、
瓦はこの色じゃなきゃダメ。
壁面はこの色と素材の中から選ばなきゃダメ。
屋根の勾配はこの角度じゃなきゃダメ。
なんて、めちゃくちゃ細かい規制があるんです。
天下のマクドナルドの看板さえ、キャピタルキャピタルでは赤じゃなく茶色
もう街全体がテーマパーク化している京都、「お好きなように散策しなはれ」ってな感じか。
この夏驚いたある日のできごと。
お借りしている夫の実家の庭掃除してた私。
夫の実家はモロ観光地に建ってましてね。
生け垣で外側から私有地が見えないようにしてあるのですが、生垣向こうの小路は観光客が散策するんですよ。
ちょっと風情のある小路なんですけどね
向こうから見えないがゆえサラマがそこにいると気づかなかったんでしょうね、
一人旅風情の通りがかりの若い男の子がスタスタ歩いてるなとこちらが気づいた瞬間、ものすごくなりきった声で、
いきなり米良美一化した
あははははは。
なんだろう、なんか居合わせちゃってごめんという申し訳ない気になりましたよねww
都会の人?この程度の木陰の小路でもののけ感を察知しないでほしいんですけどね…リアルネイチャー知ってる身としては。
生活のそこここに観光客が混じってる暮らしってこういうことなのね、と思う件でした。
京都に生きるということは、テーマパークに住みつつ、感極まる観光客や開放感にあふれた観光客などの〈日常を離れた人々〉を目の端に留めながら生きていくことなんだな、と、勉強になりましたよね。