前回↓↓
の続きにしてラストです
ルフトハンザ共同運行便の搭乗券を「ここで発行できない」とかなんとか不可思議なことを仰るルフトハンザのおばさまに思わず一瞬黙り込んでしまったその間(ま)が(=「ちょっと待ったぁ!」と反論しなかったその間(ま))、おばさんには「納得しました」態度に見えたのかもしれません。
邪険にされたわけでもないのですが、自然と窓口から除けられたようなかたちになってしまった私
おばさんは、
私には目もくれず台湾の彼女の搭乗券準備に入ってしまわれた
アゲイン言いますけれども、
ルフトハンザのグランドスタッフがルフトハンザの搭乗券を発券できないだなんてこと、ある?
が、
時は一刻を争う。
ここで一人脳内で悶々としていたってなにも変わらない。
悶々としながら搭乗時間を待っていたらミュンヘンでキッズ二人を連れて遭難することは目に見えている
というわけで、
私はいったんデスクから遠ざかって搭乗を待つ人々の群れに走ったのでした。
サラマは考えたのです。
ミュンヘンが目的地ではなくて、サラマのようにミュンヘンを経由してどこか別の最終目的地を目指す他の乗客たちは、ミュンヘンから最終目的地までの搭乗券も持っているのではないか。
自動発券機で通常発券して搭乗券を手にした人たちの手元には、当たり前のように、ミュンヘンまでの搭乗券と併せてミュンヘンから最終目的地の搭乗券があるのではないか。
こういう時、自分が人見知りタイプでなくて良かったと思う。見知らぬ他人に話しかけていくことに全くストレスがかからない。うちの夫じゃこうはいかない。
何人かが「いや、自分はミュンヘンまでです」と申し訳なさそうに首をふるなか、
ひとりの青年が「俺、経由だよ!どうしたの?」と爽やかに立ち上がってくれました
青年、
ミュンヘンから目的地までの搭乗券も持っていた~!!
証拠ばっちりじゃん、ありがとう青年!
ばびゅん!
とおばさんのいるデスクに飛んで戻る私。
台湾の彼女の手続きは終わっていたらしく、もういない。誰も並んでいない。
近づいた私は、
Everyone told me to… って言ったったeveryoneって誰。
おばさん:
「あれ?そうなの??私間違っちゃったかな」
ちょっと可愛い感じで素直にディスプレイを操作しだすおばさん。
あれ、さっきの強気な態度どこにいった?ww
1秒たりとも無駄にできない今の状況にて、おばあさんが混乱してまたうっかり1席しか確保しないないなんてことあってはならない(いかにもありそうな事態)。
さり気なくおばさんにリマインドしたい私、普段子供たちと英語でしゃべったりしないくせにいきなり英語ww
「どうしちゃったのお母さん」と戸惑うケニ子
そうしてたらですよ、
いとも簡単に出てきたんですよ【ミュンヘン→関空】。
あれ、ほんまにさっきの強気さどこ…
出てきたじゃん搭乗券。
全く滞ることなく。
なにひとつ問題なくここで発券できたじゃん
お…お…お…終わったー!!!!
ついに!【ミュンヘン→関空】の席も確保できた!!
ここが変だよヨーロッパはもう置いとく、掘り出したらキリないし。
帰れるー!!!日本に帰れるー!!!
あとは、あれあれ。
見捨てておけないポワンとした例の彼女よ。
(え?おばさん彼女のこと呼び出してあげないの?と思いましたがおばさんの責任感についてそこはもう私の範疇外だからスルー)
北京空港で台湾行きには乗り遅れるだろうけれど、ミュンヘンでたらい回しにされるよりはマシだろう。
【コペンハーゲン→ミュンヘン】路線では案の定、そこに座っていた女性に退いていただくことになりましたが(案の定CAさんに「え?なんでですか!?私の搭乗券にはこの座席が書いてありますけど!」と疑問をぶつけておられました。ごめんね)問題なく搭乗できました。
で、
当たり前ですが搭乗券持っているので【ミュンヘン→関空】路線も乗れました。
が、関空行き、3×4×3のエコノミー(ざっと550人乗りくらい?)が見事に1席の隙間もなく埋まっておりました
日本行きだけに当然ながら日本人が多いフライトだったんですけれども、前の席から聞こえるおばちゃんたちの会話が耳に入ってきて本当に泣けました
安堵の涙。
頑張ってヨカッタ
この様子だと、ミュンヘン経由で関空行きの航空券買った方々のうち、席争奪戦に敗れてミュンヘンで留め置かれた人たちがいただろうと推測します
そしてーーー!!
夢にまでみた関空の地を踏みしめた私たちー!!
一時的に座って休んでるだけですよ、乗せて動かしてないですよ。念のため…
出発48時間前に購入した航空券にて、
オーバーブッキングの危機も切り抜け、
見事、7月中旬に日本への一時帰国を果たした私達家族なのでした
本当に本当に良かった
メンタル忙しい旅でしたが、こうして、今回の長期休みには予定外に子供たちに夏の日本を体験させてあげることができた私達なのでした
長くなりましたが、読んでいただいてありがとうございました。
私のブログ読んでくださっている方は海外在住の方が多いのですが、あまりオーバーブッキングを経験したことがないと聞いたので、色々と書いてみました。
ヨーロッパでのオーバーブッキングは基本的に賠償金が絡む事態に発展しがちなのですが、黙っていたてもホイホイと提供されるわけではなくて、明確に要求していって(クレイムつけて)初めて手に入る種類のものだと理解しています。
別にクレイマーになれと推奨しているわけではないのですけれども、振る舞い方ひとつで、手に入ったり入らなかったりする飛行機絡みの賠償金。
個人旅行される方は特に、自分の権利がどこまでなのかをきちんと把握して、いざとなったら主張できるようにしておいたら良いと思う私でした