2022年、デンマークにての備忘録知らんぷり

なんとなく目に入ったいくつかのツリーをみて「こういうところ、ちょっと日本とは違うんじゃないかな」と面白く思ったところがあるので共有します指差し

 


てっぺんのお星さまがないことがある

 

もちろんついてるのもあるんですよ!!

でも、日本ってなんとなくてっぺんのお星さま星ってマストな気がしませんか?

イラストとかでもだいたいついてない??

でも、街でみかけるツリー達には、マストにされてるほどにはついてないんですよねあんぐり

今年見たツリーの半分くらいは星ナシでした。


ない!

ない!

ない!

なんでだろう?と不思議になったのですが、

デンマークの方々って日本人と感性が近いといいましょうかね、さり気なさを重宝してコテコテを嫌うようなところがあると感じるんですけれども、そのせいではないのか。

個人経営のブティックに関していえば、星つけちゃうと子供っぽいというかガッツリとクリスマスイベント感が出て嫌なのかな?と勝手に推測します。

飾る木の種類だって意識的にモミを選ばないところがあるくらいなんだし…

 

逆円錐のkræmmerhusという飾り

これ面白い指差し飛び出すハート

デンマークのツリーで高確率で目に留まる円錐(コーン)を逆さにして取っ手をつけたようなこの飾り、これをクラマーフスと呼ぶみたいなんですよ。

 

 

Wikipedia によれば、国立博物館に1944年のものが保存されているとか。

古いクリスマス装飾のひとつのようですが、デンマークでは現役です指差し

アメリカだとかオーストラリアだとかの他の文化圏にて今日でもクリスマス装飾として親しまれているのかは謎。

この逆さ円錐について気になりつつもどう調べたら良いものか分からないまま日々を過ごしていたのですが、

ある日Kählersのクリスマスオーナメントをネットで見ていた時に陶器のクラマーフスに行き当たり、「ああ!これkræmmerhusっていう名前なんだ!と。

検索かけてくのに成功したわけです。

Kählersは陶器ブランドなので陶器のクラマーフス載せてるんですが、街で見かけるツリーにかかるクラマーフスはペーパーで作られており、それも存在感あって素敵です乙女のトキメキ


 
地域の公共の場にある子どもたちが作ったツリー、ハートのクラマーフスイエローハートブルーハートグリーンハート


このクラマーフス、日本では見ないと思うんですが、違いますか?

私のなかでは、デンマーク独自カルチャーとして記憶に残りそうです目がハート

 


好まれるのは圧倒的に天然素材の飾り

 

設置場所がショッピングモールや屋外の場合は様々な事情ありきで話が別になんでしょうけれども、

ヌシのセンスに寄った装飾の個人ブティックなどの150cmくらいまでのモミの木は圧倒的にペーパー細工と天然素材の飾りを身につけている気がしますひらめき


ここでいう天然素材というのは、松ぼっくりや木の実、プリザーブドされたフラワーや葉っぱ。

一般の人が通うようなスーパーのクリスマスコーナーでも売られているのはそういう “枯れモノ”だったりするので、一般のデンマークの方々にも、華やかさを演出するためにプラスチック素材でギラギラさせるくらいならば、華やかでなくてもいいから天然素材が良しという好みの人がそこそこいるっていうことでしょう。


サラマは、若い頃の仕事の習慣から、

どこの国に行っても目に入るインテリアプロダクトはまず素材のチェックしてしまうんですが、

クリスマス装飾に限らず、デンマークはインテリアにめちゃくちゃペーパー使うってのを驚きとともに感じています。

モビールって北欧のインテリアだってくらいしか知らなかったけれども、デンマークに由来があったんですねあんぐり


ペーパー、これとかね!

ペーパーでできたこういう丸いのよく見ます。

なんか、可愛いイラスト書いて紐でつるすだけでサマになりそう。

逆さ円錐の逆バージョン(つまり単なる円錐か)、釣り鐘のようなこれもよく見るかな。いろんなメーカーが釣り鐘のペーパー細工出してるな。

ツリー自体がペーパーあんぐり


インテリアにこれだけペーパー使われてるのは、もしかしたら環境意識の高まりが関係する近年になってのトレンドなのかもしれません。

ペーパーや布ってリサイクルできるんでね、そりゃ先鋭系はこぞるよね。

デンマークにおいて、10年、20年前にもここまでペーパープロダクトが多かったかのかというのはもはや今日の私では検証不可能なのでアレですが、

紙ってのは天然由来でしかも温かみがあるので、寒い北欧諸国と相性が良いというか、好まれるのは分からないでもないです。

余談ですが、愛知県に<紙の温度>さんっていう、紙の聖地みたいなお店があるんですが、店舗名、秀逸。


普段ペーパークラフトに馴染みない方にはピンとこないかもしれないですけれども、実は紙って結構存在感あるんですよね知らんぷり

本物ですからね、高見えという言葉を使うなら、ペーパーって作り手のスキルによっては本当に高見え素材。


これもある種、ツリー?枯れ枝を何本か渡して、そこからペーパーをしだれ桜のように垂らしています。確かに、ペーパーは、雪を冠した植物を表しやすいと思う。これも市内数ヶ所で見かけたな。

 

そうだ、ferm LIVING本店にも、なぜだか、紙の店舗が出現しておりましたよ。

雪を冠したおうち?


 

そういうわけで、まとめると、

今年のツリーを見た限りの私の感想ではありますが、

天然の木(モミの木含む)に、

ペーパーという天然素材のクラマーフスと、

森や山に由来する天然素材をうまく混ぜ込みながら、色彩よりも存在感重視の飾り付けが好まれるってことでしょうかね。


ツリーを置いた一角だけに強烈なクリスマスの雰囲気を醸し出させるわけではなくて、室内観葉植物の延長みたいな感じでちょっと可愛らしく着飾らせた木を置いておく、みたいな感じを受けました指差し