それは突然始まった。
確かケニ子がまだ1歳8ヶ月くらいの、おしゃべりの発音がたどたどしい年齢だったはず。
その日もいつも通りのありふれた1日になると信じて疑わなかった常春のナイロビで、
私の可愛い可愛いケニ子(娘)が、
街中で突然、教えたこともない、
聞き違いかと思ったがそうではない。
しっかりと発音し、しかも頻度は日増しにだんだんと増えていく。
夫はこういう単純な下ネタを言わせて面白がるタイプではないはずだが、一応クレームつけてみる。
だって、日本語でケニ子に話しかけるの、私でなければ夫しかいないのだから。
どうやら、夫が教えたわけではないらしいことが確認できた。
でも、
だとしたら誰が?
誰が、どんなスキをついて、箱入りに育てた我が愛娘にこんな単語をしこんだのだろう。
私たちの暮らすマンションは日本人が多いエリアからずいぶんと離れているので、
近所で日本人男児の会話を見聞きしたということはありえない。
近所の幼稚園に一日3時間ほど預けているが、日本人は他学年に女の子が一人しかいない。
自然に発症…?
まっさかあー
なぜ、本当になぜ。
なぜ我が子が突然ナイロビのど真ん中で日本語でちんこちんこ言い出す病に罹患したのか、その原因を突き止めきれないまま数日が過ぎた。
私情を抜きにして、発作時の娘の様子を観察してみる。
発作時、ちんこという単語は必ず2セット繰り返される。
そして、親の視界でそれをアピールしたい衝動にかられる(らしい)時には、しっかりとなにかを訴えかけるようにこちらの目を見つめ、ほぼほぼ必ず、手を肩の上でひらひらさせる。
なんだ、、、
我が娘はなんの病なのだ。
どうやったら治るのだ。
誰だったら治せるのだ。
この娘は、このまま、帰国しても日本の街中で突然ちんこちんこ言いだすのかな…困るな…
などと思っていたある日。
りーるったー?
いま、りーるったーって言った?
ちんこが発展して後続にりーるったーがついた!!!
と思った数秒後に、
私、分かったのです。
バラバラだったピースがつながり、謎がすべて解けたのです。
りーるったーはおそらく little star
ちんこーちんこーはおそらく twinkle twinkle
ケニ子はきらきら星の英語版twinkle twinkle little starを歌っていたんだ…!
両手のひらひら、それたぶんお星さまやってんだよね!?!?
サラマ、試しに全部歌ってみる
ケニ子、パアッと嬉しそうにする
何回も何回もついて歌おうと頑張ってる
そっか、そっか。
幼稚園で習ってるんだねきっと!?
頑張って、一生懸命歌ってるんだね!?
結局、ケニ子の発症した日本語でちんこちんこ言い出す病は、
おしゃべりが上達するにつれてちんこ→てぃんこ→トゥインコゥ→teinkleに発展。
医者にかかることなく完治した次第です。
サラマ、この大きな木がすごい好きでこの幼稚園いいなって思った。
ここでみんなでtwnkle twinkle little star歌ってたのね…
ケニアの私学幼稚園では乗馬って結構ポピュラーなんですよね。
なにがおかしいってヘルメットがバイク用
前回のデンちゃんのネタからフッと思い出して、懐かしさとともに記録しておきたい衝動にかられて書いた今回の投稿でした
ケニア懐かしいなー