その後身重の私は家族でデンマークに越してきます。

仮住まいの家賃65万円から逃れなければいけないという最大のミッションを抱えつつも、当然、他に並ぶべくもなく気を配ったのはお腹の子供の状態でした真顔

 

幸いなことに、エンジェルサウンズを持っていた私。

それによって赤子の鼓動は確認できていたのですが、なにか、誕生にあたってこちら側の世界であらかじめ備えておかなければならないような特徴を持って生まれるのかどうかだとか、そういうことはわからないまま、デンマーク王国は年末年始休みに突入です(12月27日に到着しました)。

上差し無邪気で本当に可愛かったな…デレデレ飛び出すハート飛び出すハート動画残ってるけど何回も見ちゃう!!

 

デンマークは独自の(言ってみれば、どの国も、その国独自の、なんですがあせる)ホームドクター制度を採用しているんですよね。病院(日本人の考えるところの総合病院、以下ホスピタルとします)に行くまでの道程が体系化されていて、日本では考えられないくらいホスピタルに行けないんです。

自分の担当となる医師(この医者の所在地も言ってみれば病院なのですが、その病院は一般的にクリニックと呼ばれます)がつないでくれて初めてホスピタルへ導線がつながる、という。

 

上差し私の印象ですが、公立ホスピタルとクリニックの関係は、神社の鳥居と本殿の関係のようです。ホスピタル(本殿)に到達するためには必ず鳥居をくぐらなければならない。鳥居をくぐらずして本殿に辿りつくことができないように、クリニックを経由せず公立ホスピタルにかかることは不可能。

デンマークがホスピタルを税金で運営していること(無償)と無関係ではなく、本来必要な人のところへ必要な治療が滞りなく届くよう効率を重視した結果だと考えます。また、私立ホスピタルはこのルート限りではないみたいです。

 

当時の私は、年明けすぐにホスピタルの産婦人科に行きたかったのですが、日本でいうところのマイナンバーに相当するCPRナンバーなるものがまだ発行されていなかったため、ホスピタルはおろかクリニックでも門前払い状態。

産婦人科にアクセスする手立てがありませんでした。

 

デンマークでは、なにはともあれCPRナンバーです。これがないと、なんにもできないんですよ。

アパートの契約もできなければ、携帯電話の契約もできない。

 

 

それでも、妊娠中という特殊な状態なので(身重でデンマークにやってきてPCRナンバーが発行されていないなんて女性がどれほどいますかね…特例として扱ってもらってもいいレアケースなのでは?と思ったのです)、相談に応じてもらえるのではないかという期待を込めて、インターネットで調べたホスピタルの電話番号に問い合わせ電話をかけてみたりもしました。

 

 

しかし、

結果、やはりホスピタルには受け入れてもらえませんでしたガーンガーン