・日経平均やトピックスのような指標は、少し遅れる。トレンドより遅れる。


・東証一部の「5%」の銘柄が、時価総額で45%を占める。この5%が動けば日経平均も動いてしまう。それ以外の低位株とは無関係に。


・時価総額が大きい銘柄;外国人投資家、機関投資家等が中心。


・日経平均については、銘柄の入れ替え前と入れ替え後の差が100円近くになることも過去あった。


・浮動株:(東証サイトより引用)

安定した株主が保有している株ではなく、マーケットで流通し売買される株のことをいいます。
一般的に、浮動株が多い銘柄はマーケットに出てくる注文の量が多いことから流動性は高くなり、逆に浮動株が少ない銘柄はマーケットに出てくる注文の量が少ないことから、流動性は低くなる傾向があります。




・以下、本書より引用:「TOPIXも世界の株式市場の流れを受けて、その算出基準が「浮動株」に変わろうとしています。個人投資家に人気のあるヤフーをはじめとした「時価総額が大きいのにも関わらず、浮動株が極端に少ない銘柄」がTOPIXの本来の姿をゆがめているというのがその理由のようです。」



・とにかく、指数は一部の銘柄の動きに反応しやすいと。



・TOPIXの盲点:新規上場の一月後にTOPIXに組み入れられる。そのタイミングで機関投資家でパッシブな運用者は銘柄組み入れを行う。なので、その直前の1ヶ月の間に株を購入しておく人がいるという話


・「外国人投資家+ネットトレーダ」VS「機関投資家」という構図。さらに、外国人投資家は、機関投資家の売りを吸収してきたという構図



・年金の代行返上:(野村アセットのサイトより引用)



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オルタナティブ投資
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1.用語解説
<コモディティ投資>
・商品(天然資源や農作物)先物への投資のこと

<プライベートイクイティ>
・未公開株企業の株式のこと
・ベンチャーキャピタル
・MBOファンド,LBOファンド
・バイアウト:既存株主から株を買収すること。

<不動産投資>


<オフショア市場>
・規制に束縛されない金融市場のこと
・ヘッジファンドは、税率が低いバミューダやマン島に設立されたりする。

<グローバルマクロ戦略>
・マクロ経済指標を見ながら、瞬時にポジション変更

<マーケットニュートラル戦略>
・割安に放置されている銘柄を買う一方、割高な銘柄を売る戦略

<ファンドオブファンズ>
・単体のヘッジファンドをまとめて、複数のヘッジファンドに分散投資するファンドのこと。

<エクスポージャー>
・投資家がとるリスクの大きさのこと。

2.オルタナティブ投資の歴史的背景
<ケインズの金利理論>
・金利が上昇⇒預貯金
・金利が下降⇒株

・国際分散投資⇒経済がグローバル化した結果、各国市場の相関が高まっており、国際分散投資のリスク分散効果が薄れつつある

5.オルタナティブ投資の投資戦略
<ヘッジファンド>
・以下引用:中にはレバレッジを全くかけずに運用するタイプも存在している。マーケット・ニュートラル戦略やロングショート戦略などはレバレッジをかけて高いリターンを目指すというよりも、むしろ買いと売りをあわせることによって市場変動リスクをヘッジし、安定した絶対的リターンを目指す。・・ヘッジファンドといってもハイリスクハイリターン型のものばかりではないのである。

・私募方式:特定の人だけから募集
・公募様式:不特定多数の人から募集

・ヘッジファンドは、当初富裕層向けだったが、最近では、小口にして一般の人にも売られる傾向

<コモディティ>
・主に「天然資源」への投資を指す。
・例えば石油の場合、石油の油田開発費用を、開発会社が単独で負うことはできないので、ファンド化して、一般の投資家にも開発費用を負担してもらう形にする。

・伝統的な投資先(一般の株式市場とか)との相関が非常に低いので、「分散投資」の先として天然資源は適している。

<プライベート・イクイティ>
・流動性の低さ と 倒産しやすさ が 注意ポイント

<不動産投資信託>
・投資家から収集した資金をオフィスビルなどの不動産で運用し、賃貸収益や売却益などを配当金として投資家に分配する方法

<フューチャーズ>
・将来の価格を現時点で取引すること。
・先物取引とオプションのこと。

<転換社債(新株予約権付社債)>
・もともと社債
・株価がある額(転換価格)を超えた時点で、株に変換できる。このとき転換価格を超おえた差分がキャピタルゲインになる。
・株価が下がったときの下値リスクの低い取引となる。

<ワラント(新株引受権)>
・新しく発行される株式を引き受ける権利。「行使価格」が設定されており、行使期間であれば、その価格で買い付けできる権利がある。行使期間が定められており、これを過ぎるとタダの紙切れになってしまう点で、ワラントは転換社債よりもハイリスク。

6.ヘッジファンドの概容

・投資信託と比較して、運用の縛りが少ない。
・普通の信託は信託報酬制、ヘッジファンドは成果報酬性。
・ヘッジファンドの市場規模はどんどん拡大している。今までは富裕層の個人が中心だったけど、最近では、リスク分散を意図する機関投資家まで拡大。
・ヘッジファンドの顧客は、大学基金、プライベートバンク、年金、ファミリーオフィス・・
・プライベートバンク:スイスで始まったとされる富豪向けの資産保全,管理業務を行う銀行.俗にスイス銀行などともいわれるのはこの業態.ヨーロッパ型とアメリカ型でやや違う.日本には存在しない(コマーシャルバンク:商業銀行のみ).ちなみに邦銀でもプライベートバンキングと称して富裕層向けに高リスク商品を買わせる部門はある.

7.コモディティ
・注目のきっかけは9.11

8.プライベートイクイティ
・投資期間は長くなりがち
・流動性が低い
・プライベートイクイティはバイアウトORベンチャーキャピタル
・バイアウト:既存株主から株を買収し、その企業の業績をアップさせて、株を売却。キャピタルゲインを得る。
・ベンチャーキャピタルのほか、グリーンシート市場などから未公開企業への出資が加納。

9.不動産投資
・長期金利<不動産利回り 
・不動産投資信託
・不動産の証券化

10.ヘッジファンドの基本戦略とサブ戦略
・シングルファンド
・マルチストラテジーファンド
・ファンズオフファンド

シングルファンドの4戦略がレラティブバリュー、イベント・ドリブン、セキュリティピッキング、ダイレクショナルトレーディング

・レラティブバリュー:ロングポジションとショートポジションを同時にとり、一時的に発生した価格のゆがみが元の状態に戻ることで収益を創出する戦略

・イベントドリブン:合併買収リストラなどのイベントでの価格変動を利用

・セキュリティピッキング:リスクを抑制して高いリターンを取り出す。株式市場ニュートラルほか

・ダイレクショナルトレーディング:マクロ投資(株式・為替・商品などのうち各市場で不均衡となっている部分を発見し、不均衡の修復プロセスを先取りする形で利益を得る。トップダウン戦略が使われる)など

(このへんははしょる)

15.システムトレードの概要
・いくつかのテクニカル手法の取引を組み合わせる形でシステムを構成する。
・システムトレードの利点は、
1.数多くの市場を同時に運用可能であること
2.運用時に感情に左右されず、合理的判断が可能
3.過去のデータからシステムを検証できる。

・システムには、「ディクショナリーシステム(運用者にアドバイス)」と「メカニカルシステム(システム自身が完全に運用)」が存在する。

・「トレンドフォロー型(順針)」と「カウンタトレンド型(逆針)」が存在する。

・トレーディングシステムと呼ばれるソフトウェアがある
・トレーディングシステム、特にトレードステーションを利用しているのはハイエンド層が中心
・トレーディングシステムを用いる際、流動性が高く、ある程度レバレッジを聞かせたい⇒先物取引での利用が中心

17.オルタナティブ投資を取り巻く法規制
・法規制が足枷となって、オルタナティブ投資は進んでいないのが現状

(例)
・普通の投信に、コモディティを組み入れることは不可能。なので商品ファンドが別途ある。投資信託、商品ファンド、不動産ファンドで法律や監督省庁が異なる。
・投資信託会社を興すには5000万が必要になる。

・直接投資可能なヘッジファンドは国内にはほとんど無い。特に一般の層には馴染みが薄い。

18章以降は略

<住宅ローンの証券化>
・ローンを債権にしてばらまく。
(?)住宅ローンを証券化するメリットは?債権としてばらまけばクーポンの支払い分、余分にお金がかかってしまい無駄になるのでは?→この疑問は、証券化全体について言えること。⇒(金融マーケット入門より)バランスシートの圧縮効果がある。
・デフォルトのリスクは、住宅を担保にしいるので問題なし。
・問題なのは、満期前繰上げ返済。これで金利分の収入がとんでしまう。
・繰上げ返済リスクを打ち消す方法が「パススルーモーゲージ証券」。ローン返済者からの返済額を返済された時点で、債権購入者に払う(返してしまう)。この時点で債権の額面は下がるので、クーポンもその分下がる。

<証券化と信用リスク>
・自動車ローン、銀行→企業への貸し出し も証券化されている。
・BIS基準→自己資本比率8%を達成できない銀行は、国際業務から撤退する必要がある。→今後はVaRを用いた基準に変更されるかもしれない。
・引用:「賃貸ビルを建設し、賃貸料収入で資金を回収する不動産業者が将来得られる賃貸収入をもとに債権を発行し、資金を早めに回収すし、将来の不確定性にたいするリスクを投資家に負担してもらう・。・」

<最近の動向>
・テクニカル分析が有効=市場が完全にランダムウォークではないという証拠。ただ、既存の理論の大半はランダムウォークを前提としているという問題点がある。
・ファンダメンタル分析→様々な財務情報などから「ファクターモデル」を構成。各ファクターの係数を推測。アクティブ運用を目指す。
・「効率的市場仮説」:企業の収益予想は全て株価に組み込まれている→ファンダメンタルによる取引ではインデックスを上回ることは無理 ということになってしまう。
(!)シャープ:「すべてのファンドマネージャーが、いつも市場平均を上回ることはできない」

<効率的市場仮説>
・ウィークフォーム:
過去の株価のもつ情報が全て現在の株価に反映されている。
過去の株価によって将来の株価を予想することができない。
テクニカル分析で勝てない。

・セミストロングフォーム:
公開された情報が全て株価に反映されている。
ファンダメンタル分析でも勝てない。

・ストロング・フォーム
公開されてない情報も株価に反映されている。
インサイダー取引でも勝てない。

通常、経済学者はウィークフォームの効率性を仮定している。

<デリバティブ>
・先物、先渡し取引:デリバティブは将来売買する「権利」。先物取引の場合は将来確実に売買する「義務」
・コールやプットは購入する分には、リスクは無い(あっても目に見えている)が、売るのは危険→将来プット購入者が本来損するはずだった部分をまるまるかぶらねばならない危険性があるので。プットの「売る側」と「買う側」の違いに注意
・重要なのは、「リスク回避」の一貫としてオプションが利用されていること。ただ、投機目的でも利用する人がいるので評判が悪い。

<エキゾチックオプション>
・ノックアウトオプション:資産が一定の価格帯の場合には大きな利益を生むが、その価格帯をはみ出した瞬間に権利が失われる。

・ルックバックオプション:契約時点から権利行使時点までの原資産の最高価格・裁定価格で収益が決定。

以下:金融マーケット入門より引用
・一方ではオプションの考えを利用して、あるプロジェクトに関してどれだけの投資を行うべきかといった金融以外のビジネスを対象とした判断基準にオプション理論を利用しようという考えもあります。このようにオプションの保険としての考え方とオプション価格を導き出す方法は、金融市場にとどまらないビジネスの中で大変重い意味をもっています。


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Complexity and the Economy
W.Brian Arthur
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①複雑性の科学に対する共通点は、複数の要素から構成されるシステムで、その要素が創り出
したパターンに反応・適応するシステムということである。その要素というのは、セル・
オートマトンにおけるセルかもしれない、スピングラスのイオンかもしれない、また免疫
系におけるセルかもしれない、それら(要素)は、近接したセルの状態や局所的な磁気能
率、B・Tセルの集中に反応するー「要素」と、その要素が反応する「パターン」はコン
テキストによって異なる。しかし、その要素は世界ー集まったパターン、それらのパター
ンが共につくり上げたーに適応する。  ーーー:要素が反応すると全体が変化し、全体
が反応すると、要素が新たに反応する。漸近的な状態や平衡状態をのぞくと、複雑システ
ムとは、現在進行中のシステムや定期的に進化・展開するシステムということになる。

②そのようなシステムが、経済から自然に発生する。経済的なエージェント、それは銀行
や消費者・企業・投資家が次第に市場の動き、売買決定、価格、そしてそれらがつくりだ
す状況の予測に適応する。しかし、局所的な磁場に単純に反応するスピングラスにおける
イオンと異なり、経済的な「要素」-人間エージェントーは、自らが行った振る舞いの系
列としての結果を考えることで、戦略的かつ予見的に反応する。このことは経済学に、自
然科学では見られなかった複雑な層を追加することになる。

③昔ながらの経済理論は、解析的な解を求めるために、エージェントが創り出したパター
ンの展開を研究することではなく、その論点を単純化することを選んだ。加えて伝統的な経済学は、行動の要素(行動、戦略、期待)が、自らが共に創り出す全体のパターンと整合性がとれていることを要求している。例えば、一般均衡理論は以下のようなことを要求している。:生産され消費される財の量と価格がー変化するべきインセンティブがないとしてー経済市場における全ての価格や量のパターンと整合性がとれていること。ゲーム理論は以下のことを要求する:戦略、動き、分配がーさらなる反応を引き出すことがないにしてもーそれらの戦略、動き、分配が引き出される可能性と一致していること。合理的期待経済学は以下のことを要求する:予測(または期待)が、それらの予測や期待が共に作る結果と一致していること。伝統的な経済学は加えて、一貫したパターンー行動均衡でのパターン、更なる反応を引き出さないパターンを研究している。サンタフェ、スタンフォード、MIT、シカゴ、他の研究機関の経済学者はこの均衡アプローチを広めつつある。いかに行動、戦略、期待が、それらのつくりだす全体のパターンに反応するかという疑問に注目することによって。その結果、複雑系経済学は、標準的な経済理論の附属ではなく、より一般的な、均衡を超えた理論といえる。

④私が描いたようなタイプのシステムは、ポジティブフィードバックの形で非線形性が含まれるとき、とりわけ興味深いものとなる。経済学ではポジティブフィードバックは、収穫逓増の考えから生まれた。唯一の予測可能な均衡に達するのを確認するために、標準的な経済学は常に収穫逓減を前提としている。もしある企業が市場で突出して巨大化した場合、多額の費用を抱えるとともにネガティブフィードバックが生じ、市場は均衡する。我々がポジティブフィードバックに関する議論や収穫逓増に関する議論を許せば、異なった結果が生じるであろう。数年前のオンラインサービスの市場を考えてみてください。この時の市場では、Prodigy,Compuserve,AOLの3社が競合していました。各々の企業が会員層を拡大していくと、会員が増えた分、会員の独自の趣味やチャットルームのテーマも増えるーそこには会員層を拡大する収穫逓増があった。Prodigyは最初に市場に現れたものの、期せずして戦略的にAOLが。今日、AOLは市場を独占している状態にある。異なった環境下では、他のプレーヤーが市場を独占していたかもしれない。ここで、以下の点に注目してみてください:多くのシナリオ;実際に生じた結果が前もって予測不可能だったこと;ロックインされがちだとうこと;過去に起きた出来事が起こりやすい;企業が同様にスタートをきったとしても、その結果は不釣合いなのである。このような特徴は、たzポジティブフィードバックがみられる非線形物理学の特徴でもある。経済学者が多元均衡、予測不可能性、ロックイン、非効率性、歴史的経路依存性、不整合と呼ぶ出来事;物理学者が多重メタステーブル状態、予測不可能性、位相固定、高エネルギー基底状態、非エルゴード性、対象性の破れと呼ぶこと。

⑤収穫逓増の問題は経済学の領域で長い間議論されてきた。100年前、アルフレッどんドマーシャルが、もし企業が市場シェアの増加によって優位になった場合について、「最初に優位を確立した企業はどんな企業でも、独占を確保する」というタイトルで論じている。しかし伝統的な経済学では、静的均衡アプローチは、不確定性によって行き詰ってしまった。もし多元均衡があるのであれば、どのような**。過程志向の複雑なアプローチは、この現象を扱う方法を提案しています。実際の経済では、「規模の小さい、ランダムな事象」が起こるーオンラインサービスの場合、ランダムなインターフェイスの改良、新しく提供するサービス、口コミ推薦。やがて、収穫逓増の問題は、結果をランダムに選ぶために、そのようなイベントの蓄積作用に拡大する。そして、経済学における収穫逓増問題がランダムなイベントと自然のポジティブフィードバックを扱う動的プロセスとして、非線形の確率的なプロセスを扱うものとして、みられるようになった。この「静的なものの見方」から「プロセス志向」へのシフトは、複雑系の研究では当たり前のこととなっている。収穫逓増問題は、市場配分理論、貿易理論、技術選択の進化、経済地理学、貧困や人種差別のパターンの進化などの分野で集中的に研究されている。経済構造が小さな事象やロックインを具体化することができたことによる発見は、「政府は目的の成果を出すための強制的な措置や、厳格に放任することは避けるべきだ。代わって、自然と成長・創発するようなシステムに向けてシステムを徐々に後押しする道を追求すべきだ」という意識に向かって、政策を変化させはじめている。強制的にではなく、目に見える手ではなく、かすか(?)な介入をすべきだ。

⑥我々が一度複雑系の見方、つまり与えられた存在よりも、構造の形を重視する見方、を導入すると、経済予測に関わる問題が、今までとは違った形で見えてきます。伝統的なアプローチは特定の問題についてモデルを予測することに焦点をあてていました。そして、モデルが全てのエージェントに与えられ、共有されている場合には、この予測モデルが部分的に発生する実際の時系列*。この合理的期待アプローチは妥当な方法といえます。しかしそのような場合、エージェントがなんらかの形で前もって、どんなモデルなら良いかを導出し、さらに、このモデルを全ての人が知っているという事実をすべてのエージェントは知っている(知識共有の前提)ということを前提としています。では、予測モデルが明白ではなく、かつ、周囲のエージェントの内情が分からない個々のエージェントによって予測モデルが作られる場合、何が起こるでしょう??

⑦例として、我々が研究したE1 Farol バー問題について考えてみてください。100人の人々が独立に毎週、自分のお気に入りのバー(今回はサンタフェのE1 Farol)に行くかどうかを決定しなければなりません。ここで以下のようなルールを設定しましょう。もし60人がバーに行くことを決めたならば、群集を避け、家でゆっくり過ごす;60人以下ならバーに行く。ここで興味をもって注目したいのが、毎週バーに通う人は、いかにバーに現れる人の人数を予測するかという問題と、バーに現れる人数の推移です。ここで、この問題の2つの特徴について説明しましょう。我々の実験でのエージェントは、何人がバーに現れるかについての予測は他人の予測に依存しているということを即座に悟ります。しかし他人の予想は、他人の予想に依存します。つまり、演繹的に、無限後退があることになります。正しい「予測モデル」がエージェント間での常識(共有知)として仮定できないことになる。また学術的観点から言えば、(エージェントが解くべき)問題が明確に定義されていないことにもなる。2点目の問題点として不愉快なことに、エージェント達の「予測モデル」の共通性が消えることになる:もし皆が、「だれもバーに行かない」という予測モデルを採用すれば、皆バーにいくことになり、予測モデルが無効になってしまう。同様に皆が行くと信じれば、誰もバーに行かないことになり、やはりエージェントらの予想が否定されることになる。よって、(エージェントらの)予測は違わざるを得ないのである。

⑧1993年、「エージェントがバーに行った際、彼らが帰納的に行動する - 彼らが統計学者として主観的に選択した予測モデルや予測仮説を立て始める -」ことを前提として、我々はこの状況をモデル化した。毎週、エージェント達は、その段階で最も正確と思われるモデルにしたがって行動している(このようなエージェントを「アクティブな予想者」と呼ぶ)。このように、エージェント達の信念や仮説は、彼らの信念が作り出した環境を利用する(ここでいう「利用」というのは、悪い意味での「利用」)ために争う(*訳失敗)。コンピュータシミュレーション(図1)は、平均的なバーへの出現人数は、早い段階で60に収束する。事実、それらの予測者は、アクティブ予測者の40%が概して60人以上がバーに現れると予測し、60%が60人以下の人しかバーには現れないと予測しているような環境へ均衡するように自己組織化する。この創発的な環境は、事実上は有機的である。アクティブな予想者の人口が、今回のように60/40の平均に分かれる一方、。
なぜ、予測者は、バーに現れる人数の平均が60人で、予測が60/40の割合で分かれるという具合に自己組織化するのか?ええと、70%の予測者がやや長い期間、(バーに現れる人数が)60人以上だと予測した場合、おおよそ30人くらいが(バーに)現れる。しかしこの事実で、30人と予測した予測者が正しかったことになる。*(??)。40~60%という自然な組み合わせは、創発的な構造といえる。バー問題は、複雑な動学を伴った小さな期待経済と言える。

⑨このようなアイデアに基づく重要な応用は、金融市場です。金融市場の標準的な理論は合理的な期待 - エージェント達は彼らが作り出した価格によって確認された一様な予測モデルに適応する -を前提としている。この理論は最初のうちはうまくいく。しかし、この理論は、予期せぬ価格バブルや値崩れ、ボラティリティの高い期間や低い期間の長さのランダムさ、テクニカル取引の多用のような市場のアノマリーを説明することはできない。ホランドや私は、バー問題のように投資家が予測を導出することができないが、それでもそのような予測を見つける必要があるという前提を置いた上で、「合理的期待」という概念を緩めたモデルを構築した。我々のエージェントは、コンピュータ上につくられた人工的な市場の中で、継続的に複数の、未来の株価や配当に関する仮説 - 個人の、主観的な期待モデル - を作り、使っていかなければならない。そのような人工的な市場における投資家は、個性的で、期待仮説を作っては棄却し、現在の時点で最も正確な仮説に基づいて取引を行う 人工的な知能をもったコンピュータ・プログラムである。株価は彼らの付根と売値から構成され、最終的にエージェントの予測を構成する。なので、このような機械の中の市場は自己完結型の金融市場の世界と言える。バーのように、このような世界は、期待が作り出した世界で期待が競争している小さな生態系と言える。

⑩このようなコンピュータ化された市場の中で、我々は2つの段階・局面を見つけた。もしパラメータが我々の市場のエージェントが彼らの期待を緩やかに更新するように設定されていたならば、期待の多様性は消え均質な期待へと収束する。その理由は、もし投資家の大多数が何か合理的期待予測に近いものを信じていれば、結果として出てくる価格はその予測を正当化し、合理的期待モデルを持つエージェントらから発生した、他人から逸脱した期待は不正確なものになるだろう。標準的な金融理論は、そのような特別な仮定のもとで、展開されている。しかしもし仮説の更新頻度が上昇すれば、市場は複雑なパターンに相転移し、実際の市場でみられたような様々なアノマリーを示す。そのような市場は、いつになっても収束しないような多様な信念を含むリッチな心理を発展させる。「もし市場が上昇傾向にあれば、1%価格が上がる!」というような期待ルールは相互に強化される - もし十分な投資家がその予測に基づいて行動すれば、価格は実際に上昇する。そのように、相互に期待(自分の予想)を強化しあう集団が生じ、エージェントはそれらを予測する(それゆえ、テクニカル手法による取引が発生する)。そして、このことによって、時折バブルや暴落が発生する。我々の人工市場は、ボラティリティの低い期間の後に、ボラティリティが高い期間が現れることもある。これは、もし投資家達が新たな収益が出そうな仮説を見つけたら、彼らは市場を僅かに変化させ、他の投資家らの予測まで変化させるためである。信念(予測)の変化は、それゆえ市場に対し様々な大きさの漣を起こし、ボラティリティが高い期間と低い期間をもたらす。我々は、それらの現象を起こす金融市場が複雑な体勢の中にあるということを推測している。

⑪結論
2世紀に渡る均衡ーこれ以上の適応を認めない静的なパターンーの研究の後で、経済学は構造の創発や経済学におけるパターンの展開について研究を始めた。複雑系の経済学は、静的な経済理論への一時的な付け加えではなく、より詳細な、均衡レベルよりも深い理論なのだといえる。このアプローチはそれ自体を経済学の全てのエリアに広げるだろう:ゲーム理論、金融理論、経済における学習、経済史、取引ネットワークの進化、経済の安定性、政治経済学。そして、このようなアプローチは我々が市場の不安定性、独占の創発、貧困の持続を理解するのを助けてくれる(*訳不十分)。そして、静的な結果を求めるのでなく、経済構造の定式化の自然な流れに影響を与えることによって政策をうまくすすめようという意識が表れ始めた。

⑫均衡という概念から一歩抜け出た形で経済を眺めるとき、経済のパターンはときに単純かつ均質な標準経済学の均衡構造へと単純化される。よりしばしば、それらは、絶え間なく変化し、新たな振る舞いと創発的な現象を見せる。複雑性とは、それゆえ経済を、決定的ではなく、予測可能でかつ機械的に、かつ、プロセス志向、有機的、そしていつも進化しているものとして写生したものである。(以上、おしまい)

株式市場のアノマリー
(非効率的市場のポートフォーリオ・マネイジメント)

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Chap.1 はじめに
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合理的な市場→債権=株式

1.Modigiliani & Miller による M&M理論
前提:市場が効率的
内容:
・バランスシートの右側(負債・資本)の構成は企業価値に影響を与えない。
・企業価値に影響を与えるのは、バランスシートの左側(資産・投資)の構成。

2.MarkowitzによるCAPM
前提:
・すべての人が最適なポートフォーリオを組んでいる
・(皆、株式市場インデックスに投資しているという仮定)
内容:
・ある単一のファクターが株式の期待収益率を決定する。

3.Famaによる効率的市場仮説
内容:
・証券価格に影響を及ぼし得る情報全て正確に反映して価格形成が行われる市場のこと
・収益率の変化は「でたらめ」=過去に依存しない
・収益率=収益/投資額
・利回り=収益率/投資期間
(通常は1年を基本単位、すなわち年利で計算)

4.アノマリー
・1月効果
・自己株式取得に対する鈍い反応
・今収益が高い株式は将来も高収益

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Chap2.現代ファイナンスによる期待収益率の予測
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1.CAPM
・投資家が皆、Markowitzの最適化を行う という強い前提
・効率的フロンティア(Efficient Frontier)

[市場インデックス=効率的 の証明]
1.CAPMでは、個別のポートフォーリオ(効率的フロンティア上)を組み合わせたポー
トフォーリオも効率的フロンティア上に存在する(つまり効率的ポートフォーリオの和も、
また効率的ポートフォーリオである)
2.全ての投資家のポートフォーリオの和=全ての会社が含まれる=市場インデックス 
3.投資家は必ず効率的ポートフォーリオに投資

1.-3.より市場インデックス=効率的

[CAPM とアノマリー]
・リスクプレミアム→リスクに応じて投資家が期待する上乗せ分の収益のこと。
・CAMP ⇒ リスクプレミアムはβから一意に決定する!
 つまり、CAMPからリスクプレミアムを予測することができる。

・全てのポートフォーリオや株式が効率的フロンティア上にあるのであれば、βとリスク
プレミアムの関係も一意に決定可能(Fig.1-1B)
・しかし、実際には、全てのポートフォーリオや株式が効率的市場フロンティア上にある
とは限らない→βとリスクプレミアムの関係は一意なものでなくなる。(Fig.2-2B)

・実証⇒市場インデックスは効率的フロンティアの内側にある

・Markowitzの考えでは、「負に偏った収益率の確率分布をもつポートフォーリオ」も
「正に偏った収益率の確率分布をもつポートフォーリオ」も、どちらも効率的フロンティ
アにある という仮定をおく。しかしこれだと、後者の場合、実際には効率的フロンティ
アの内側という可能性もある。


・インデックスにたいするトラッキングエラー⇒クライアントのポートフォーリオとイン
デックスのポートフォーリオの収益の差

・投資家は、「効率的ポートフォーリオ」を追求するよりも、「トラッキングエラーが出
ない程度のポートフォーリオ」を追求してしまうこともある⇒ここまでくるとCAPMが
成立するための前提が成立しないことになる。

・よって、CAPMによる予測は当たらない。βからリスクプレミアムを予測することは
できない。


2.APT(裁定価格理論)
・異なる株式で収益率の相関が見えられるのは、金利やインフレ率や鉱工業生産といった
経済の動きに同じように反応しているからである。







●人工物と自然物
人工物ー内部環境、外部環境、目的
人工物ー(接面:インターフェイス)-自然物

●シミュレーションの技法
・シミュレーション→システムの行動を理解し、予測するための一つの技法として、ディ
ジタル型のコンピュータが出現する以前から使われていた。

・シミュレーション→未知の事柄を教える役割

・デザイン問題に対するシミュレーションの利用
内部システムの構成要素の行動の基本法則が分かっている。

構成要素の組み合わせが全体にどのように影響するかを予測する目的でシミュレーション
が行われる。

<EX>気象の理論や天気予報の方法を導き出したい
→局地的な大気に関する方程式を既に知っている
→膨大な変数の相互作用の結果を、コンピュータを用いて計算する

●理解が不十分なシステムのシミュレーション

・内部システムの構成要素の行動の基本原則があまり分かっていない。

この場合でもシミュレーションが役立つ
(理由)
現象からその細部を取捨すればするほど、現象のシミュレーションは容易になる。さらに、
システムの内部構造全てを知っていたり、推測する必要はなく、抽象化に是非と
も必要な部分だけを知っていればよいのである。

引用:このように屋根から土台へと築いていく式の、宙に浮いた摩天楼の建設のような科
学の発展が可能であったのは、各レベルにおけるシステムの行動を決めているものが、そ
のシステムの一つ下のレベルにおけるごく近似的で、単純化された、抽象化された特性だ
けだからである。~人工的システムと適応的システムは、その特性ゆえに、単純なモデル
を使用するシミュレーションの対象として、とくに適している。その理由は、この章の前
節で説明したこれらのシステムの性格からであろう。関心の対象となっている行動が、シ
ステムの構成要素のうちごく少数の要素特性だけに関係しており、しかもそれらの構成要
素の組織からでているときには、内部構造が違っていても、そのシステムの行動が類似す
ることは十分ありうるのである。したがって、多くの目的のために、ある一つの材料につ
いて、その張力や圧縮力の強さといった特性だけに関心が払われる。


●人工物としてのコンピュータ
「そして、ある人たちはコンピュータサイエンスが生成してくるにつれて、それは必然的
に経験科学というよりは数学的な科学になるであろう、という誤った結論に達している。」

→ ??。コンピュータサイエンスは経験科学か?そもそも経験科学とは何か???

経験科学→「観察・実験等、人間の経験からわかったたしかな事実を基礎としてして成り
立つもの」

・TSSのように非常に複雑なシステムに精通している人で、理論が実際を不必要と考え
ている人は、おそらく一人もあるまい。そのようなシステムを理解するためには、システ
ムを実際につくり、そのはたらきを実際に観察しなければならない
→コンピュータサイエンスはロジックだけじゃダメ。実験や観察とロジックのWアプロー
チが必要!!

●コンピュータ、指向
「プログラムの一見した複雑性は、かなりの程度まで、そのプログラムが適応せんとする
環境の複雑性にほかならない」

以下、引用。ココは重要

「プログラムと環境の関係がこのようなものであるため、コンピュータ・シミュレーショ
ンは、人間行動をより深く理解するための方法として、非常に重要な役割を演じるように
なっている。というのは、コンピュータの行動を決めるものが、その構成要素の物的特性
ではなく、その組織であり、また、コンピュータが人間の姿に多少とも似せて組織されて
いるのであれば、コンピュータは、人間行動についてのいくつかの代替的な組織的仮定の
帰結を研究するための、ひとつの明白な手段になるであろうからである。構成要素のデザ
インの問題が、神経学的に解決されるのを待つことなく、我々は心理学の研究を進めるこ
とができるであろう」

認知科学に通じるような部分↑

●記号システム
人工物

記号システム - コンピュータ、人間の精神、人間の頭脳

・純粋な人工物。環境への適応がその存在理由全てだから。
・より大きなシステムのために機能
・目標追求的なシステム
・記号を用いて、環境を表現可能
・記号を用いて、環境に対する行動を表現可能

「知能は記号システムである」
という仮説

●経済的合理性:適応機構
<実質的合理性>
知的システムが外部環境に適応
正しい行為の代替案を見出すこと
<手続き的合理性>
知的システムが知識や計算を通じ、適切な適応行動を見出していくシステム能力
良い行為の代替案がどこにあるかを計算するその方法の発見
EX)ORとAI

OR:
・極めて単純なモデルを用いいる(数学的な制約条件をつけて問題を単純化)。
・最適解を出してくれる。

AI:
・現実世界をORよりも詳細に近似。現実に極めて近いモデルを用いる。
・ORよりも複雑かつ巨大な問題空間の中で、発見的探索
・最適解を得ることは困難。よくて満足解
・数学的、言語的あるいは図示的に表現される、あらゆる問題に適用可能。

・ORとAIの利用者は中間管理職
・トップマネイジメントは、経験による判断。OR+AIなんか使わない。

OR-既に知られている代替案を選択するのみ
AI-代替案の「生成」までできる→つまり「デザイン」の問題までいける!(ここはデー
タマイニング、チャンスハッケンとも絡む)

●満足解・最適解
・人工システムの行動は、そのシステムがもつ適応能力の限界によって、非常に強く影響
を受ける。

・満足解:十分良い。
・最適解:最善の手。

実際の人間は、満足解を得ながら、経済活動を行っている。(∵ 適応能力の限界のため)

●資本主義と社会主義

以下は引用

「我々は通常、資本主義国の調整には主に市場が用いられ、また社会主義国の調整には主
に階層組織と計画策定が用いられると考えがちであるが、しかしそれはあまりにも単純化
をしすぎている。(中略)資本主義社会の経済単位は、大部分が企業であるが、企業はそ
れ自体が階層組織であり、しかもそのうちのいくつかはきわめて大きなものであるが、そ
こでの内部活動には、市場メカニズムはほとんど利用されていないのである。大雑把にいっ
て、、人間が担う経済活動の80%は、企業などの組織の内部環境の中で行われているの
であって、組織の外部の市場の中の組織間の環境で行われているわけではないのである。
→「資本主義→市場と組織の経済」


●期待
・フィードバックは安定をもたらす
・フィードフォワードはシステムに安定を齎すとは限らない。むしろシステムを不安定化
させる可能性すらある。バブルや投機が、その例

10:00- 12:00 英語
15:00- 19:00 システムの科学

●デザインの科学

・自然の事物について - 科学
・人工物(望ましい人工物をいかにつくり、いかにデザインするか?) - 工学

デザイン - 全ての専門教育の核心であり、専門知識を科学的知識と区別する主要な標

・引用:「専門家活動におけるデザインの中心的な役割を考えるとき、今世紀に入って、
自然科学が専門学部のカリキュラムから人工物の科学をほとんど駆逐してしまったことは、
皮肉な現象であえる。工学部はしだいに物理学部や数学部になってしまい・・」

「このような普遍的な現象には、基本的に理由があったはずである。個々の工学部を含め
どの専門学部も、総合大学の一般的な雰囲気を見につけてしまい、ますますアカデミック
な体面にあこがれたのである」
→つまり工学の組織が一般の大学の元に置かれるにつれて、「デザイン」の部分が薄れ、
「アカデミック」な方向へシフトしてしまった。→使えない工学を教える組織になってし
まった。

・自然科学ー日常の論理体系でOK
・デザインー理想の人工物をつくる必要性。「べきである」を達成するために新たなフレー
ムワークが必要??

・デザイン のために「様相論理」は不要(不可能ではない。ただ不要であるということ)
・ならばデザインに必要な「論理」体系とは何か??
 ↓
引用:「推論の厳密さの規準が人が要求しうる限界一杯まで行動な、デザインの活動も相
当広範に存在する。私はここでいわゆる「最適化方法」の領域について言及しているわけ
である。それは統計的決定理論やマネジメント・サイエンスにおいてもっとも高度に発展
したが、しかしエンジニアリング・デザイン理論でもまた次第にその重要さを増しつつあ
る。確率及び効用の理論ならびに両者の交点は、たんに実際のデザイナーや意思決定者か
らだけでなく、最近の世代でもっとも傑出せる多数の論理学者や数学者からも、大いに着
目を集めている」

<最適化方法の論理>→命令論理パラダイムへ

==デザイン問題の内部環境==
・代替的な行為の集合(詳細に与えられる場合、命令変数によって指定される場合)
→利用可能な手段や選択肢に相当
→今日の昼食の最適化なら 命令変数:={生協、コンビニ、弁当屋}

==外部環境==
・パラメータの集合(決定的な場合、確率的な場合)

==適応==
・内部環境を外部環境に適合させるための目標=効用関数
・効用関数:多くの制約条件が付く場合もある
・効用関数:スカラの関数。命令変数と環境パラメータから構成

==最適化問題==
・環境パラメータが与えられたとき、効用関数→MAXにする命令変数を見つける。
・確率的な場合は、効用関数の期待値を最大化
・または規準を満たす解(満足解)を発見する。

(*)SOARSのパラダイムと近い????
(*)ここで挙げられる事例は、数理生物学の議論とも近い??

●代替案 探索過程
・目標追求システム
-感覚チャンネル(環境を取り込む) 感覚的情報
-運動チャンネル(環境に作用する) 行為情報
・目標達成能力
-感覚情報と行為情報を結びつける能力

・幼児は、感覚世界と行為世界が完全に分離した状態。それを次第に結び付けていくのが
成長過程。

・GPS
ー現在の状況
ー目標とする状況
ー目標と現在の差異
ー状況を変化させる行為

を表現する必要性がある。その上で、
ー現実と目標の差異を減少させる行為の選択

を行う。(無論、目標達成のためには「行為の連鎖」が必要。つまり複数の行為の系列が
必要)。この選択を行うために、
ー目標と現実の差異がどの程度減少したかを見出す力
ー代替案を試行できる力

が必要となる。

・ここで、「感覚世界」と「行為世界」を結びつける→結合

●資源配分としてのデザイン
・費用計算。Cost-Benefit Analysis

●デザイン過程
・複雑なシステムをデザインする方法
→多数の機能的部分に対応した構成要素に分解する適当な方法を見つけること
→しかし、このような「機能の分割」、プログラミングの世界でいうところの「モジュー
ル分割」が最も難しい!その「モジュール分割」の方法論こそが、複雑なシステムをデザ
インする方法論でもある。

・引用:「私はデザインされたものの形態と、デザイン過程の形態及び組織とが、デザイン
理論の不可欠な構成要素であることを、いまや十分に説明してきたと考える。」

→つまり、デザイン結果が「満足解」になるだけでは不十分。デザイン「過程」も「満足
解」となるようなデザインが必要→ゲーミングの発想の端緒???

引用:「複雑なシステム、例えば都市や建物や経済をデザインする場合、我々はある仮定
された効用関数を最適化するシステムをつくることを、断念しなければならない。そして
いま述べたような種類のスタイル上の相違が(上位モジュールから設計するか?下位モ
ジュールから設計するか?というような問題)、「より良い」あるいは「より悪い」とい
う形で評価される諸代替案を反省するよりも、むしろそれがデザイン過程で大変望ましい
変数を反映しているか否かを、われわれは考えなければならない。満足しうる制約の範囲
内であるならば、多様性それ自体望ましいとも考えられるのが、その理由はとりわけ、多
様性によって我々は結果に対してと同様に、探索に対しても価値を付与することができる
からである」

→つまり「結果」よりも「プロセス」

●デザインの表現
・引用:「数学というものはすべて、私が前章で指摘したように、その前提の中に暗黙の
うちに含まれいるものだけを結論として引き出すのである。したがって数学的な展開はす
べて、もともとは真であるがはっきりしなかったものを明確にする、表現上の変化として
みなすことができる」
→「問題」を、いかに「表現」するかで、問題解決の容易さが変化する。つまり、設定さ
れた問題をいかに「表現するか」は、とても重要な問題。
→数学という体系は、問題解決を容易にする表現 であり、 汎用性の高い問題解決ツー

→フローチャートや自然言語、オブジェクト指向言語も、問題表現の一つ
→「問題表現」という問題は、社会科学における、一番大きな問題では??

●デザインの科学における教育
・与えられた代替案選択対象から合理的な選択を行うための論理的枠組みとしての、効用
理論と統計的決定理論→期待効用理論(EU)、プロスペクト理論、ある種のドメインナ
レッジ?
・利用可能な代替的選択対象から、最適値を計算するテクニック
(EX)LP,DP,幾何計画、待ち行列、制御理論
・標準論理の代替案探索への適用
・差異に対する並列的、準並列的な要素分解の適用
(EX)目的ー手段分析(感覚空間と行為空間の結合)
・部分的に探求される代替的な行為を探索するための資源配分
(EX)費用ー便益分析
・複雑な構造の組織がもつデザイン過程構成への意義

●S.サイモンの主張

・人間の知は単純
・人間の外の環境が複雑
・よって、人間の行動は複雑

つまりシステムの行動の複雑さは、その環境の複雑さに依存する。内部構造の複雑さに依
存するわけではない!


●●●社会計画:進化する人工物デザイン●●●

●表現としての組織

引用:「ECAの組織にとって、6つのアプローチはそれぞれ何らかの正等な根拠のある
ものであったが、これらを全て同時に行おうとするとどうしてもその機関の内部やその顧
客たちの間に、混乱が生じてしまうのである。必要なのは「正しい」概念化ではなく、す
べてのメンバーに理解され、かつ行為を妨げるよりもむしろそれを促進させるように概念
化することなのである。」

→最適解を選択すること ではなく、満足解を得るまでのプロセスの最適化 が重要!

●情報システムとデザイン
・米国の第一世代の経営情報システム
→管理者に「多くの情報を提供し過ぎる」失敗を犯した。→失敗

・情報分配システムを設計するのではなく、知的な情報濾過システムの設計 が必要!

●問題の表現
・問題に対し、「説明できるような」こそ決定基準
・複雑な問題を「適切に表現すること」
→解決努力を組織化
→提示された解の評価

・機能的な推論を可能にするような「表現構造」が大切。問題を適切に表現した上で、各
専門家が協力し、1+1=3な意思決定を下すことが必要。そこで得られる解は、決
して最適解ではないにしても満足解であり、かつ組織の構成員(決定された事項を遂行す
るメンバー)が納得のできる解でもある→円滑な政策の実行。

もし問題の表現のされ方が「適切」でないならば、専門家が協力して意思決定を下すこと
が不可能になり、満足解が得られない。そのような中で下された事項は、決定を遂行する
人が納得できる解でもない→微妙な政策の実行、失敗


・問題解決の本質:問題を「数学化、数値化」することが本質なのではなく、
問題を組織的解決可能な形に、「分かりやすい形で表現」することが本質。エグゼクティ
ブな立場の人に求められるのは、この「表現」の部分であり、専門家に求められるのは、
その「表現された問題」を解くこと??

●予測

・良い予測のための条件は、
- 予測対象の理解の度合い(理論の良さ)
- 初期条件をつくるための信頼の置けるデータ(初期条件の良さ)

・デザインのために「予測」は絶対必要?→NO!
 (カオスのような系を予測しても意味がない という議論が他の本でなされていた。)

・デザインのためのデータの利用法
→予測:NO!
→未来に対して代替的なシナリオをつくり、理論とデータに含まれる誤りについて感度分
析を行うこと

・短期、中期、長期に時間的視野を分けた上で、それぞれの時間におけるシステムの目標
状態を議論・検討することが必要→現状から目標へ至る到達経路を構想

・引用:「もしも遠い未来の事柄が詳しく描かれなければならないとしたら、未来につい
ていま関与しなければんらないことの指針を与えるのに十分な事柄だけを、理解あるいは
推測すればよいのである。現在かかわりをもたなければならない事柄に対し何の影響おも
ないような未来の出来事は、デザインには無関係なのである」

→つまり、未来を予測するにしても、「今」とるべき「政策」に関係のある未来のみを理
解・推測すれば十分ということ。それ以外の部分まで予測しても無駄。むしろ不正確な予測は混
乱さえ齎す。

→デザインのために必要なのは「システムの未来を予測する」というよりは「システムの
今(そして将来)を理解する」ことなのでは?→つまりデザインのために必要なのは「予
測」というより「理解」

→ここでR・アクセルロッドの社会シミュレーションの目的に関する議論(社会シミュレー
ションは「理解」するためのもの)が効いてくる。

●フィードバックとフィードフォワード
・フィードフォワード→「予測」
・システムは、フィードフォワードでも、というよりも、フィードフォワードだけのほう
が、上手に機能する。つまり「予測」型制御なしのほうが、うまく機能する。フィードバッ
ク(事後的な調整)はフィードフォワード(事前の予測による調整)と比べ、遥かに効果
的。
・システムが外部環境に適応するためのメカニズムは、
+フィードバック(変化に対する事後的処置)
+ホメオステイシス(恒常性であり保存性)
・フィードバックによってシステムが発散してしまう可能性もある。フィードフォワード
が無いほうがシステムがうまく動く場合もある。

●顧客

・社会システムのデザインにおいて「顧客」は誰か?
・専門職の場合、「顧客」が誰かは「はっきり」している。社会は??
→専門家は「顧客」のためだけに働けばよい→限定された合理性
→ところが最近、専門家の役割が複雑化している

●専門家ー顧客
・「専門家」は「芸術家」としての自分と、「専門家」としての自分の板挟みになりやす
い。専門家は芸術家として自分の納得のいくものをつくりたい。それと同時に、専門家は
顧客満足を満たす必要もある。

・「専門家」が担当する分野のあいまい性ー建築家は建築の専門家だが、建築家が担当す
る分野は建築から社会システムの構築まで広い(この2つの分野の間に境界線が無い)。

・エンジニアは、属する組織の規準にあわせるのか?それとも個人の規準でい
くのか?

・専門家、というより広い意味でデザイナーの顧客は誰か?

・デザイナーの顧客=社会全体 → ナンセンスな回答

・デザイナーのデザインを実行に移すためには、顧客がそれを理解し、実行に移す必要が
ある
(EX)医者が自分の診察を実行に移すためには、患者が医者の処方した薬を服用する必
要がある。

・そのために、顧客の行為に対し「動機付け」を与える必要がある。

・そのためには、顧客自身が「デザイナー」である必要がある。
誘因:組織→組織構成員に与えられる見返り
貢献:組織目的達成のために、組織構成員→組織に与える。
誘因と貢献のバランスを考えた組織設計:組織論

・社会設計においては、このような「顧客の反応」を念頭において行われる必要がある。
つまり社会設計によって国民がどのような反応をするかという部分まで考えて、制度設計
を行う必要がある。


●デザイン、時間、空間

・3世代前後の話は、「同情」できる。それ以上先(または前)の話は、「知的興味」の
対象。人間は、時間的、空間的にとても遠い事象について、目的を定めることは困難。

・つまり人間は、時間的、空間的に離れれば離れるほど、それに対する重要度も低下する。
→これによって、人間は「限られた計算能力=限定合理性」で意思決定が可能になる。

・人間は、「近い将来に対してしか予測できない。」「またその結果は、発散である。」
ことを自覚している。→人間は遠い将来に対して無関心



●長期的な計画

・目先のことばかり考えて動いてしまう組織→NG
・対処策:組織から切り離された計画作成用のグループを作る
・注意点1:そのグループが現業部門から引っ張りだこになり、結局計画できなくなる。
・注意2:そのグループが現状部門から離れ、結局誰も計画を執行してくれない。
・このようなことを防ぐために組織の指導層は絶えず、このグループに注意を払う必要が
ある。

●目標が無い場合のデザイン

・都市のデザイン問題
・最初のデザインがそのまま実現するかどうか→大きな問題ではない。
・実施が長期にわたり、しかも実施過程で絶えず修正が加えられるようなデザイン過程が
必要→政策のデザイン過程が重要。実施された結果でなく、過程が重要
(EX)油絵 - 「キャンパスと画家の循環的な相互作用過程」
・デザイン過程は、
初期目標→デザイン→新たな目標→デザイン→新たな目標→デザイン→新たな目標→デザ
イン→最終物
さらに、これらのデザイン過程におけるデザイナーのモチベーションは、最終物の役割。
つまりデザイン目的が果たす役割。

つまり、デザイン過程の各段階で新しい状況がつくられ、その状況に応じてデザイン目標が作られ
る。つまりデザイン目標が動的に変化していく→動的計画????
→このことは、デザインの目標はデザイン自体である ということと(準)等価
(∵デザインされたことを土台に、さらに新たなデザインを行う、動的計画過程のおいて
は、デザイン自体がデザイン活動の目標になっている)

・デザインは科学と同様に、行為の道具であり、さらに「理解の道具」である。
→デザインの本質は、デザインを楽しむことであり、デザインとは、未知の未来を精緻化
させることであり、未来を知ることである。つまり、理解の道具であるということ。

・デザインの究極的な目標は、「次世代の代替行為案の数を少しでも多い状態にするこ
と」。つまり、柔軟性を保障するようなデザイン。

●初期条件
・「行為」は、その時点における「未来」のための初期条件を決める作業でもある
→やっぱ動的計画。ベルマンのいう最適性の原理につながる?

●社会デザインのために必要なこと
1.限定合理性
2.計画設定のためのデータ(制御理論)
3.顧客の識別(ゲーム理論)
4.計画における組織
5.時間的、空間的視界
6.目標なきデザイン
これらのための数学的ツールは不完全(というか使えない)


●●●7.複雑性に関する諸見解●●●

●複雑システムに関する学問の歴史
第一世代→ゲシュタルト、全体論
(主張:全体は個々の総和以上である)

第二世代→サイバネティックス、一般システム論、制御理論、恒常性
(主張:フィードバックと恒常性)
→一般に「システム論」と呼ばれる事柄の原型が、このときできたと考えられる。

第三世代→セルオートマトン、カオス、GA、適応システム
(重点:複雑性を説明・解析する手段)
→手段を考え始めた点は、コンピュータによる貢献が大きいと考えられる。

●創発
創発には2つの意味。
・(厳密)上位階層で、新たなシステム特性が現れること
・(大雑把)個々が相互の関係をもち、個々以上の力を発揮すること。

●情報理論
・エントロピー(無秩序性)の減少=システムがエネルギーを吸収し一定の構造に転換
・エネルギー、情報、パターン→情報理論の上では、負のエントロピー













2.マーケットバスケット分析
・同時に購入される組み合わせの中で、多いパターンを見つける。
・結果はアソシエーションルール(といってもただのIf-Thenルール)の形で与え
られる。
・「炭酸飲料を買えばオレンジも買う」の信頼度
信頼度=オレンジ&&炭酸飲料を含むトランザクション/炭酸飲料を含むトランザクション
・アイテムの粒度が大切。ピザなのか?それともピザのトッピングまでマイニング対象と
するのか?
・目的志向でも探索志向でもどっちでもいける。
+店舗間の比較をしたいー目的志向
+とにかく自分の店のトランザクションデータにマイニングをかけたいー探索志

・アイテムは階層的に分類されている。上位階層を使えば、アイテム数を減らすことがで
きる。というか自分で分析するときに、分析対象を「階層化」するということが重大。
・アイテム数が多いほど、ルールが複雑になる。
・引用:「あるアイテムが広く設定されているということは、すべてのアイテムを同じレ
ベルまで広くする必要があるということではない。レベルの適切さは、アイテムと、実行
可能な分析結果の必要性と、アイテムの出現頻度次第である。」
つまり、アイテムの設定が、本A,本B、本C、家電、みたいな不均質な粒度でも良いと
いうこと。これは重要!!!!


・バーチャルアイテムーいまいちよくわからん。

・ルールについては、前件はより多く、後件はより少ないほうが「役立つ」ルール

・アイテム数が増加するに従い計算量が指数的に増加。これを防ぐために「枝狩り」をす
る。最小サポート枝狩りは、トランザクション数の下限値を、あらかじめ決めておく。マ
イニング初期段階で、その下限値に達していないアイテムは削除する。例えば、下限値が
10であれば、アイテムAは、10以上のトランザクションに出現していなければ、削除
されることになる。
・ただし、下限値に達しないアイテムについては、上位分類にアイテムを広げるというやり方もある。

・各段階で最小サポート値を変化さえても良い。

・逆アイテムー意義が不明

・時系列分析+バスケット分析
前後関係・順序情報/識別ID の2情報がさらに必要になる。また、識別ID
等をもとに、EMU(経済的マーケティング単位)にまとめることもする。
2種類の方法が挙げられている。
一つは、識別ID毎に、ある事象が起きた後の事象をまとめ1トランザクション
とし、原因ー結果を明らかにする方法
もう一つは、識別ID毎の行動を1トランザクションをまとめる方法
どちらにしても重要なのは「時系列のデータ」を「バスケット分析可能なトラン
ザクションの集合」に変換することが大切。


・アイテムの設定が最も難しい。データで全てのアイテムが同程度の頻度であるときに最
も良い結果となる。まれにしか変われない商品はトラブルの発端となる危険もあるので注
意。


3.記憶ベース推論
・トレーニングセット:レコード全体を十分にカバーしている必要がある。





6.決定木

・以下引用
「ある箱内の全ての点は、同じルールを満たしているために同じカテゴリに分類される。
決定木分析は、線形判別、ロジスティック判別、2次の判別といった典型的な統計手法と
は対照的である。これらの統計手法は、データ空間に直線や曲線を描くことによって、デー
タを分類するである。よって、直線や曲線で分類できないようなデータを解析するのは弱
い。ここに決定木との大きな違いがある。(図6.6と図6.7を比較すると良い)

**CHARTアルゴリズム**:
多様性指標を最も減少させるような独立変数を見つける こと
を繰り返すアルゴリズム。


学習用データによくあてはまるように構築された最大決定木(Full Tree)は、
新しいレコードを最良に分類するものではない。
→細かく分類しすぎの状態=過学習

枝狩り する必要がある!

→枝狩りを行い、学習用データのみならず、テスト用データ、評価用データ(学習用デー
タと同じ母集団から採取した、学習用データに含まれないレコード)も正しく分類する部
分木をハッケンする。このとき調整済み誤分類率 を用いる。

→誤分類による損失が選択肢によって異なる場合には、後分類率を損失関数に置き換える。

**C4.5アルゴリズム**

・CHARTは2分木。C4.5はカテゴリ変数の場合は、カテゴリの数だけ枝分かれする。
・ID3はC4.5の全身
・引用;「グループ化のオプションを適応して、最初の枝がヤブになるのを防ぐのであれ
ば、C4.5は優れた方法である。単一の値で分岐するよりも、グループ化により値をま
とめるほうが識別力が増す」
例えばデータの属性として個人名が入っていた場合、C4.5は個人名で最初の分岐をつ
くってしまい、役立たずの木をつくってしまう。だから変数(属性)をグルーピングして
おく必要がある???
・枝狩りの際には「学習用データ」を用いる!理由は分からない。

**CHAID**
・前者2アルゴリズムは、一度過学習させてから枝狩りをする。CHAIDは、過学習の
前に木の成長を止める。
・連続変数は、高ー中ー低といったクラスに置き換えられる。
・カテゴリ変数に、制限を受ける。
・2分岐以上の分岐を行う
・アルゴリズムがいまいちよく分からない。

*総合的な注意点**
・ターゲット変数よりも後で生じている変数は、あらかじめ除去する

*決定木を時系列分析へ応用する**
・引用:「時系列データを用いたデータマイニングに適用できる既成の予測手法がすでに
整理されカンタンに適用できると考えているのではなかろうか?残念ながらそのような出
来合いの方法は存在しない。その理由の一つは、多分野における時系列分析の業績の多く
が、ドルー円の為替レートもしくは失業率といった、一つの変数におけるパターン分析に
焦点をあてている点だ」

・PV FUTURE VIEW→時系列シミュレーション。興味あり。捜索中。

・メンタルフィットー理解しやすい決定木

・決定木は空間を刻んで領域へと変えていく一手段である。
・変数の結合には、ニューラルツリーが利用できる。
・連続変数の予測、ターゲット(目的変数)のクラス(カテゴリ)が多すぎる問題への適
用はNG


7.ニューラルネット

・まず、学習用データの加工をする。入力値は0~1のデータが良い。連続値の場合は、[0,1]のデータに変換する。カテ
ゴリデータの場合は、0,0.5,1という具合に割り当てをする。

・その後、テスト用データで検証を行う。出力も0~1なので、きちんとした値に変換す
る必要がある。

・モデルは静的。学習用データ内に新しいデータを追加し、学習させ続ける必要がある。

・活性化関数=結合関数+伝達関数
結合関数は、入力からタダ一つの結合値をつくる。伝達関数は、その結合値から
出力値を生成する。結合関数は、加重合計の形をとることが多い。出力は0~1.
活性化関数は非線形な特性を持つ。

・伝達関数には
ロジスティック関数(シグモイド関数) 線形に近い非線形
線形関数 線形
双曲線正接関数 非線形
の3種類がある。線形関数を用いた場合、線形回帰と等価になる。

中でもロジスティック関数が最もよく機能する。

・階層型ニューラルネットワークが一般的。中間の層を隠れ層と呼ぶ。
隠れ層は、おおよその場合、1層で十分。隠れ層が多いと過学習につながることもある。

・学習のためのルール:誤差伝播法ー一般デルタルール
慣性パラメータ:各ユニット内の重みを1ステップ前と比べ、どれくらい変化さ
せるかを決定。標本に対して、重みの変化が鈍感になる。
学習率:どれだけ重みが変化するかを制御。次第に低くしていくのが良い。
・GAと同様、局所最適解に到達して学習終了となるリスクがある。要注意。

**GAを用いたニューラルネットワーク**
・ネットワークの中の各ユニットの「重み」を染色体(ビットストリング)にする。
また、学習率や慣性パラメータを染色体に含めることもできる。そして誤差が最小となる
ように染色体を交叉させていく。

**学習用データの選別方法**
・入力特徴の数が多い→不正解に収束する確率が上がる
・手作業で、重要でない特徴を取り除くことが必要。このとき統計的な相関や決定木を用
いると良い。
・学習用データは、まれなケースをオーバーサンプリングする必要がある。Aという種類
のレコードが30%、Bという種類のレコードが70%ある場合でも、Aを50%、Bを
50%用意したほうが無難。学習用データが大きければよいというわけではないので注意
が必要。
・学習用データの連続値において、その分布が歪んでいる場合→離散化する必要がある。
どの幅にも均等にサンプルがくるように離散化してやる必要がある。
(例)
給料額(¥)
1
1
2
2
2
3
4
4
7
9
8
10
の場合は、
1
2
3~4
5~10
という具合にカテゴリデータに変換してやる。

この場合のカテゴリは、順序のある離散値化に当たる。

・連続量データを変換する場合は、
順序のある離散値へ変換
温度形尺度→よく分からない。だれか教えて!
・カテゴリデータを変換する場合は、
順序のある離散値への変換(実際には順序はないので、悪影響の恐れ)
フラグ法(あてはまる項目だけ1.ほかは0)

・日付データなどは、ある固定点からの経過日数等を数値として表現すればよい。月は季
節を示す場合があるので、別に示すのも良い。


**結果の解釈**

・連続値の場合は、そのまま解釈すればよいからカンタン
・カテゴリの場合は、いろいろな方法がある。
適当に閾値を決める
結果を見て、適切に分類する
テスト用データを用いて、テスト用データをネットワークに入力した結果出力を
みて、カテゴリを分離する閾値を決める。

**ニューラルネットワークを用いた時系列分析**

**階層型誤差伝播ネットワークの設定方法**
・隠れ層のユニット数
多ければ多いほど、たくさんの学習データが必要
入力層の2倍以上にはしないこと。多ければいいって問題でもない!
・学習用データ数
重みの5~10倍は必要

**ネットワークからルールを導く方法**
・ちゃんとした方法はない。感度分析を使う。


**自己組織化マッピング(SOM)**
・→??????

8.遺伝的アルゴリズム
・省略

9.最適な手法の選択

・項目数が多い場合は、決定木をつくって項目数を絞る。


**ニューラルネットワークのリ欠点**
・ブラックボックス。なんでそういう結果になるのか?が説明できない。
・カテゴリ値と連続値の両方を扱うことが可能。出力も、連続でもカテゴリでもどちらで
も可能。

第二種基礎研究

・イノベーションプロセスでは、最初の10年が「夢の時代」
・そのあと10年が「悪夢の時代」
・そのあと10年が、本当の実用化

・ただし公的資金は「悪夢の時代」にはストップしてしまう。
なので本当に悪夢になる。

・「悪夢の時代」の原因は、
「アイデア」にたいし、それを実現するための基礎が追いついていないこと。
これが追いついてきて、最後の10年で実用化される。
(複雑系は、今後が「悪夢の時代」?)



地域国家論


貯蓄統計は、
・SNA(国民経済計算体系)-日本
・NPA(国民生産物統計)ー米
統計の規準がそもそも違っている。

また、発展している地域と遅れている地域の両方を抱える国の統計の平均は「真ん中」になる。

で、国単位での統計が役にたたないことがある。


・テレビゲームやインターネットの出現→
世界中の同世代同士の水平の絆が、同じ国の世代間にあった垂直な絆よりも
強くなっていく。

・シビルミニマム=都心部で創出された富が地方に流れる。日本全国で一律のサービス
が期待されることから、都心部は、必要以上のお金を国に払う必要がある。

以下は引用:



不幸なことに、大半の近代国家で、政府はだいたい国民の敵になってしまった。
不思議な話であるが、そうなるのも無理は無い。長い間、もくもくと働く国民、
いわゆる「サイレント・マジョリティ」が、社会的にも政治的にも安定した
銃身になってきたが、いまでは、自分たち共通の利益を追求しようとしても、
それを代弁してくれる政党がない。確立された政治システムは、利益団体と
貧しい地域に私物化され、選挙は(お金の)保護とバラマキ(Ex:農民向けの)を求める取引の場になっている。


産業の国際競争力に関する調査や研究は、対象となる国の産業の全体像を
見落としていることが多い。例えば、1970年代、80年代の日本の目覚しい
成功を説明しようとする時、世界中の学者が、通産省の役割とか、TQCの成果
とか、ZD運動の勝利とかいった説明にとびついた。全員で社歌を歌って培われていく
不気味な連帯感を勝因にあげる学者さえいた。(中略)しかし、全体をあわせると
何も説明していない。私が何年も前から繰り返し指摘していたように、
脅威的な競争力を持っているのは日本ではない。日本にあるほんの一握りの産業
なのである。(中略)1980年代の日本で競争力を持っていたのは、半導体
と家電と自動車だけだった。(中略)世界に通用するのは一握りの産業に過ぎず、
政府はそうした産業から吸い上げた金で、弱い産業、弱い地域を保護していた。
(中略)保護されるほうは、自力でがんばろうとせず、依存症がいっそう重くなっただけ
だったからだ。



ボーダレスワールドで成功の鍵になる要因は、一国だけにある特殊な状況ではなく、
どこにでもある一般的な状況で決まるようになってきた。

地域国家はまた、経済活動によって資金の余裕ができれば、それを住民の生活水準を
さらに向上させるために使おうとする。シビル・ミニマムや時代遅れの産業への補助
に使おうとしない(主権国家のように)。:主権国家は、弱まった部分の補助をする
必要があるが地域国家はそれをする必要がないというのが一番大きな違い。

地域国家は大手の消費財メーカーがブランド開発を考えられる市場規模が無ければならない。
このため、人工500万人~2000万人の間であることが多い。(中略)
人工が多すぎては、消費者としての共通点がなくなる。少なすぎれば、規模の経済は問題
ではないが、「サービスの経済」に問題が出てくる。(中略)日本全体やインドネシア
全体にブランド・イメージを浸透させるのはコストが高すぎるにしても、ジャカルタ地域、
大阪周辺でブランド名を確立するのであれば、コストはかなり低い。
(中略)企業の立場にたてば、国境は人為的であり、やっかいな外部要因に過ぎない。
本当に重要なのは、国境ではない。好みが似ていて、趣味がほぼ共通している人々が生活
している地理的な範囲である。



ルート128(マサチューセッツ)がこのように守りの姿勢をとったのは、時代遅れの
疑心暗鬼のためである。(中略)ハリウッドは資本不足が深刻になると気づいたとき、
外資の進入を防ぐ障壁を気づいたりはしなかった。逆にルパート・マードックを20世紀
フォックスに、伊藤忠と東芝をタイム・ワーナーに、ソニーをコロムビアに、・・招き
いれた。この結果、総額150億ドルの新規資本が流れ込んできた。それだけでない。
日本などの外国の企業が自らの国に「ハイウッド」を築き競争するだけの資本が
150億ドル文だけ少なくなった。



完全な自由放任と、中央政府による産業政策というこの両極端の中間のどこかに、
地域政策が活躍する余地がある。(中略)地域ネットワークに基づいて、柔軟
な利益共同体が発展するように手助けすることが目標である。地域ネットワーク
はいくつもの強力関係を気付き、意見を交換する場にする。そして全体としてみれば、
グローバル経済と情報を交換し、グローバル経済に結びつく地域に根ざしたインフラ
を作り上げ、サービスの経済を確立する要因になる。



経済活動の単位として本当に意味があるのは、歴史のほとんどの時代、都市とその
後背地だったし、いまでもそうだ。経済への関与という点では主権国家の中央政府
ははるかに遅れて登場したにすぎない。



グローバル経済の中で成功を収められるビジョンは、その出発点として、
地域国家の価値を完全に認め、地域国家がかなりの程度の行動の自由を必要とすること
をはきりと認めるものでなければならない。同時に中央政府にしか提供できないもの
(例えば、安全保障、通貨の健全性、インフラの標準規格など)の価値をはっきり
と認識していなければならない。