それから小梅の抜糸の日

動物病院へ行くと、
ちょうど検査結果のfaxが届いた。

小梅の病名は「肝門脈微小血管異形成」
肝臓の毛細血管の異常で、
肝臓に十分な血液が行き届かなくなる病気。

この頃はまだ効く薬が無く、
サプリメントや療養食で良い状態を出来るだけキープするしかなかった。

小梅もまずは療養食から。
肝臓病用は5種類あるが、
小梅が食べられるご飯は2種類。

とりあえず、1つ試しに食べさせてみる事に。

順調に食べていたが、1週間も経たないうちに嘔吐。
えづく事もなく、突然ゲボボ〜🤮

落ち着いてから急いで病院に連れていく途中でも、
ゲボボ〜🤮

小梅、点滴通院。
ご飯を元に戻す。
1・2週間して落ち着いてから、
もう1種類のご飯をあげてみる。

こちらも最初は良かったが、
途中から食べなくなりお腹がギュルギュル…
またご飯を元に戻す。

獣医さんから、
「中性脂肪の数値が高いから、油分が関係しているかも。」
療養食が特別油分が多いわけではないが、
含まれている油分が合わないのかも、と。

ご飯を油分の少ない、胃腸の弱い子用に変更。
すると、食べる❗️食べる❗️
調子もグングン良くなり、
肝臓の数値も少しずつ下がってきた。

良かった…

肝臓病だからといって、
肝臓病のご飯が合うわけではないんだ…
合うご飯を見つけてくれた獣医さんに感謝🙏


小梅の具合いが悪いと、
母が心配してずっと声をかけている。
「小梅ちゃん、大丈夫?
辛いね、可哀想だね。
お母さん、抱っこしかしてあげられないよ…」

小梅はお母さんっ子だったので、
抱っこさえして貰えれば安心して寝てくれる。

母の調子が良い時で良かった😊





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あとがき

今回の小梅のお話
聞いた事の無い、とても難しい名前の病気。

有名な門脈シャントとは、ちっと違うんです。

門脈シャントと肝門脈微小血管異形成は、
どちらも門脈に異常がある病気。

門脈シャントは、門脈と静脈の間に異常な血管がつながっている病気。
肝臓で解毒されるべき毒素が全身に回って、
発育不良や尿路結石症、てんかん様発作などの症状が出る。

肝門脈微小血管異形成は、門脈の肝内末梢枝の発育不全によって、門脈血が肝細胞に到達しなくなる病気。
肝細胞への持続的なダメージがある。
治療法としては手術での治療が出来ないため、肝臓を保護する薬やサプリメントの継続した服用となる。

どちらもなってしまうと、
あまりよろしくない病気なんですよね〜

とりあえず、身体に合うご飯が見つかって良かった😊


うめ姉
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