次の日
弟は専門学校、父は仕事だったので、
先に朝食を取って出掛けてもらった。
母は目が覚めるまで起こさなかった。

10時過ぎ
母、目を覚ました。
私「お母さん、おはよう。よく眠れた?」

母「いっぱい寝たよ~😊」

私「何か軽く食べるでしょ?
着替えてリビングに来てね。」

母に服を渡し、私はリビングへ。

だが、なかなか来ない。

様子を見に行くと、着替えは終わっていたが、
ベッドに腰かけて項垂れていた…

私「お母さん❗️どうしたの❓️」

母「私、もう外に出られない…」
項垂れたまま、泣きそうな声で言った。

私「❓️」

母「髪の毛が…」

そう
今頃になって、髪の毛が抜け始めたのだ…

枕元には抜けた毛が落ちていた。

そういえば、毛が抜けるかも知れない事を話してなかったね。
そりゃあ、ショックだわ…

私「頭の治療をしたからね。
でもさ、大丈夫だよ❗️
髪の毛はまた生えてくるから。
それまで帽子を被っていればいいんだよ!」

母「そう?」

私「これから寒くなるし、毛糸の暖かい帽子を買いに行こうか❓️」

母「うん❗️」

元気を取り戻した母はニコニコ顔で遅い朝食を食べ始めた。




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あとがき

治療が終わって2ヶ月弱経ってからの脱毛。
体質なのか、局所照射だったからなのか…

脱毛があるかもしれないことを、
母に伝え忘れていました。

それにしても、落ち込み具合と立ち直り具合が激しい😅



うめ姉
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