16世紀に実在したといわれる妓生
ファン・ジニの半生を描いた歴史ロマン。
美しい舞、豪華なセット、
贅を尽くした衣装が小道具も話題になった。
10億ウォン(約7000万円)をかけて240着つくられたという
妓生たちの色とりどりのチョゴリもみどころ。
映像と共に流れるサウンドも心惹かれるシーンを彩る。
身分差別や男尊女卑の激しかった時代に、自ら妓生の道を選び、舞踊や楽器の名手と呼ばれ、天才詩人としても活躍したファン・ジニ。
「妓生の一番の友 それは苦痛
苦痛を友とし その限界を次々と超えていく
それこそが 真の妓生 」
という、ペンムのセリフをはじめ、激しくも悲しく美しい半生が描かれていす。
黄真伊(ファン・ジニ)は朝鮮王朝時代を代表する女流詩人、
数々の逸話は残されているが詳しい記録はなく、
中宗の時代に生きていたという説が有力。
両班の庶子として生まれた彼女は、
10歳で「四書五経」を読破し、
漢詩が作れるほどの才能を見せ、
無二の才女と称えられ、
希に見る美貌を備えた女性と言われています。
歌舞はもちろん、時調(シジョ)や漢詩にもすぐれた妓生、
黄真伊の噂はたちまち広まった。
両班たちは競って彼女の歓心を買おうとしたが、
気位の高い黄真伊は気に入った相手とだけ宴席をともにしたという。
没年について正確に記録は残されていないが
40歳前後に亡くなったとされている。
松都近くの長湍(チャンタン)には今も彼女の墓がある。
※一部ファン・ジニ ガイドブック、韓国の歴史等~引用
ファン・ジニの芸に生きる姿、そして相手の人生のために別れる愛、
ファンジニを囲む周りの人々の熱い想い-
ひとつのドラマの中に多くのあふれる愛しさは
沢山盛り込まれていて、主人公がいない場面も、
涙なくしては見られないドラマです。
脚本家のユン・ソンジュ氏語るー
最終的にチニ(ファンジニ)は、キム・ジョンハンのもとを離れ、
芸に生きることを選びますが、
必ずしも愛する人と一緒にいることが愛だとは思いませんし、
ふたりの愛が失敗に終わったとも思いません。
両立させることは可能ですが、このドラマのように
選択しなければならないときもあると思います。