「イ・サン」 2007~08年作品 全77話 

監督:イ・ビョンフン、キム・グノン 

脚本:キム・イヨン

 

イ・サンは終了しました。(私も2回見ました。)

その後というか、ドラマを見る前から、

正祖(チョンジョ)の亡くなった後を雑誌等で読んでいましたので

ハッピーエンド的な気分にはなれませんでしたが・・・。

 

 

また、正祖の夭逝は謎に包まれて様々な説がある。

 

正祖は1800年6月48歳という若さでした。

6月18日に身体に異常を感じ御医の診察を受け、

その2週間後(28日)に急死。

背中に膿をもった腫瘍ができ、

2週間で10cmほどになったとか。

 

朝鮮王朝の機密記録「承政院日記」には、

御医が薬を間違えて使ったー

という記録が残っている。・・・

 

 

「朝鮮王朝実録」と「承政院日記」の記録から、

研究チームは「敗血症と脳卒中」と。

 

細菌感染による敗血症の仮説が立てられ、

「暑くて耐えられない」と訴える正祖に、

多量の高麗ニンジンが処方されたことが逆に症状を悪化させたとも・・・

 

また、イサンは不眠症ぎみでヘビースモーカーだった。

高血圧が脳卒中を引き起こしたのではないかとも分析。

 

 

 

正祖は11歳で思悼世子(サドセジャ)が殺されるのを目撃し、

反対派におびえる日々を過ごして成長。

 

何度も暗殺の危機にあっていた。

その過程で武道に優れ(自分の身を守るため?)

また、夜もゆっくり眠ることが出来ず、

睡眠時間は短かったといわれている。

 

ドラマでもいつも深夜遅くまで起きてましたよね・・・。

 

一方、思悼世子(サドセジャ)の死に関与した

貞純王后(チョンスンワンフ)と老論派(ノロンハ)の

中心人物だったシムファンジによる毒殺説?

首謀者は貞純王后?も。

 

正祖が危篤になった時、側近を下らせて、

最期を看取ったのは、貞純王后だったとか。

※ドラマ「漢城別曲」では、そのような演出になっていた。

正祖が逝去して一番恩恵を受ける人物は

貞純王后(チョンスンワンフ)であることから

そのような説も。真相はどうなのでしょう。

 

 

 

ドラマでは、正祖の後、純祖(スンジョ)が23代王として、

映像に写っていましたね。

純祖はその時、10歳という若さで即位しています。

 

未成年なので、貞純王后が垂簾聴政をすることとなります。

貞純王后は王室の最長老にあたるので、

その意思にさからえる人はいなかった。

 

この決定は朝鮮王朝にとって不幸なことで

貞純王后の息のかかった人達を要職にすえて、

正祖が進めた改革をことごとくつぶし、

朝鮮王朝の政治は、何十年も後退したかのようだった。と-

 

 

貞純王后は、1804年に垂簾聴政から退き、

翌年1805年逝去。享年60歳。

純祖は15歳になり自ら政治を行おうとしていた。が、

またもや、外戚の安東金氏(アンドンキム氏)に牛耳られたり・・・

それからも純祖は、息子孝明(ヒョミョン)10歳に

正妻を迎え、安東氏に対抗しています。

 

22代王 正祖 1752年生で、即位1776年(24歳)~1800年(48歳没)在位24年

 

 

23代王 純祖 1790年生 

即位1800年(10歳)~1834年(44歳没)在位34年

 

純祖の息子孝明は21歳で夭逝し、

孝明の息子が24代王 憲宗(ホンジョン)7歳が即位

 

英祖、正祖とさまざまな改革を成し遂げた王。

要の史実に基づいて製作されていますが、

細かいストーリーは、脚本家と監督(演出家)によって、

楽しく面白く、感動的に作られています。

 

 

ですが、-事実は小説よりも奇なり-と言います。

もっと事実は凄いのかもしれないですね。

 

歴史学者によれば、サンがあと10年生きていれば、

朝鮮の歴史は変わったとか。本当にそう思います。

 

 

「正祖暗殺ミステリー8日」 

2007年作品 全10話 演出:パク・ジョンウォン 

脚本:キム・ウォンソクも

 

合わせて観たいですね。 

 

「イ・サン」が韓国で放映されている時(2007年 MBC) 

裏番組では「王と私」(2007年 SBS)だったそうですが、

視聴率としては、どうだったのでしょうか?

 

 

私は、気になるのですが、

個人的な予想では、初めは「王と私」が高かった・・・が、

中盤くらいから「イ・サン」の視聴率が上回った?かな~と。

実際はどうだったのですかね?

 

 ※実際は、イ・サンが視聴率高く、当初の脚本より長く延長されたとのこと。

脚本家は本当に悩んで延長したとのことです。

 

視聴率によって延長になる韓国ドラマですが、

無理して伸ばして良いときと、良くないときもあるのでは

・・・と思うのは私だけ?

 


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