鬼平犯科帳 血闘 | 自分の面が曲がっているのに鏡を責めて何になる

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公開初日から二日目。

レイトショーとはいえワタクシを含め観客は七人…時代劇の人気の低さを象徴するかのようですね。

観てきました「鬼平犯科帳 血闘」。

偉大なる叔父の中村吉右衛門さんから引き継いだ形の松本幸四郎さん。どうしても染五郎さんと思ってしまうのですが松本幸四郎さん。

吉右衛門さんと比較するのは良くないのは重々承知ながら、長谷川平蔵の柔らかさはともかく悪に向かう凄みがどうしても足りない気がしてしまいます。板につくのはもうちょい先かもしれません。

中村ゆりさん演じるおまさ。おまさの密偵になる下りは知らなかったので新鮮でした。おまさと言えば梶芽衣子さんの当り役ですが、良い後継者となったと思います。

北村有起哉さんの悪党ぶりが群を抜いていいですね。なんかいつも悪い役が多い気がしますがもうちょっと評価されて良い役者さんのような気がします。


内容としては良くも悪くも普通の勧善懲悪もの。

ただ、鬼平が強すぎるのはちょっとなぁ…と思いました。やはり火付盗賊改方なのだから部下をしっかり使う長谷川平蔵がワタクシは好きです。


最後に次回作を連想させる終わり方をしますが、鬼平犯科帳の1話を次回作とする感じなんだと思います。


今後松本幸四郎さんが鬼平を自分のものにできるかがシリーズ化の課題だと思われます。


予告の「碁盤斬り」のほうが面白そうだった気がします(笑)草彅くんはちょっと苦手なのですが(笑)