遠距離恋愛の頃から、「友達おらんのちゃうか
」ってぐらい、どこかに遊びに行ったと彼から報告があると、その相手の99%は彼の4歳下の弟(アラサー)でした。
オランダに来て始めの１年は彼の実家近くに住んでいました。
当時弟は実家住み。
彼は月1回ほど弟と2人で、ベルギーはアントワープまで車を１時間ほど走らせ、お気に入りの大きくてキレイな映画館へ映画を観に行っていました。
ロッテルダムに引っ越してからは、ロッテルダムと彼の実家が電車でも車でも１時間半ぐらいかかるので、月に1回というのはなくなりました。
しかし、半年に１回ほど、映画館デートは続きました。
で、その際は決まって我が家にお泊り。
ロッテルダムに引っ越してからの１年間はオランダ語の学校に通い始めたり、その学校の先生に紹介してもらったボランティア(老人ホームの居住者のおじいちゃんおばあちゃんと一緒におしゃべりしながらお散歩）を始めたり、でも仕事はしていなかったのでまだまだブラブラしており、弟のお泊りは全然Welkomeでした。
ロッテルダム2年目は週1～3日の仕事を始めました。ボランティアも継続。
その時も、まだまだ自分の自由になる時間がたくさんあったので全然気になりませんでした。
ロッテルダム3年目から今の職場になり、フルタイムで職場が遠いこともあり、月～金まで朝は6時起き、帰宅は18時半、22時就寝という生活になりました。
帰ったら夜ご飯作って、食べて、シャワー浴びて、ほとんど自由時間なんてありません。
月曜日から「週末まであと何日
」とカウントダウンするほど週末が何よりの楽しみで、特に何かするわけでもなくボケーっとする時間もとっても大事で、疲れた心と体を癒す貴重な休息時間になりました。
そんな状況の中、彼兄弟のデートの頻度は減るどころか若干増え気味。
平日はほとんど自分の自由にできる時間がない中、泊まりに来るとなればシーツもキレイなのを用意しないといけないし、家もキレイにしないといけません。
貴重な週末を私にとっては"他人"に気を使って過ごさなければなりません。
フルタイムを始めてから2回目か3回目かのお泊りの時、「以前とは私の状況が違うから今後はお泊まりはちょっと…。弟と遊びたいなら弟の所行って来たらいいやん(現在弟1人暮らし)」と言ったのですが、この私の気持ちを全く理解してくれず、弟のお泊りの度に最近ケンカになっています。
今日もやっちゃいました
弟はすごくいい子です。
大好きです。
私は一人っ子なので兄弟がどんな感じかわからないのですが、自分の家族のように大事にしているつもりです。
彼と弟が遊ぶのも大いに結構。
ただ我が家には泊まらないで
= 私の貴重な週末を奪わないでっていうの、なんでわかってくれない、ダーリンよ？
普通の感覚なら理解できると思うのですが、残念ながら、彼は理解力・想像力が乏しいらしく、毎回ケンカになってしまいます。弟をたった一晩泊める、それのどこがおかしいんや？文句ばっかり言いやがってって言ってきます。
たった一晩、されど一晩なんですよ
できることなら昔のように、快くOKしたいです。
昔のように余裕ができればそうできると思います。
でもこの環境を変えるのは嫌なんです。
オランダという異国で、運良くフルタイムの仕事が見つかって、正社員にもなれて、毎日大変ですが子供もいないので、2人で時々贅沢しつつ楽しく暮らしています。
日本に帰った時は親孝行になればと、両親を旅行に連れて行ったりもしています。
仕事ができることにありがたいなと思う反面、やっぱりしんどくて「辞めたい、昔みたいに自由な時間がもっと欲しい、そうしたら弟のお泊りでケンカすることもなくなるし…」と思ったりもします。
でも仕事を辞めちゃうと今のような贅沢も親孝行もできなくなっちゃうわけで…。
それで、やっぱり頑張ろう
ってなるわけです。
人間、一度贅沢を覚えるとダメですね。
弟のお泊りに対する私の精神的・肉体的負担を彼に理解してもらえないということは、私がフルタイムで働き続けながらも快くOＫと言えるようにならないとダメということなのか…。
でもそんなん無理やし…。
解決策が見出せません。
次回は快く「いいよ
」って言えるといいな。
でもやっぱまたケンカかな