広島県と島根県で

私が見たネコノメソウの仲間をまとめてみました・・・

 

 

1.ネコノメソウ(猫の目草)

山地や林床の湿った場所で見ました。

葉は対生 葉腋を除いて全体に毛はない

萼裂片は直立 雄蕊は4個 萼裂片より短い 葯は黄色

 

 

2.ヤマネコノメソウ(山猫の目草)

山裾の日陰地などあちらこちらで見ました。

葉は互生 全体に毛がある 萼は4裂で平開 雄蕊は8個

 

 

3.タチネコノメソウ(立猫の草)

岩場の流れの側や湿った場所で見ました。

葉は互生 開花時に根生葉が残る 萼裂片は平開 緑色で鈍頭 

苞葉は丸っこい 雄蕊は8個 葯は黄色 萼裂片から出ない

 

 

4.ツルネコノメソウ(蔓猫の目草)

山地の沢沿いで見ました。

萼裂は平開 葯は8個で黄色 萼裂片から出ない

花期の終り頃から走出枝を出す 葉は互生 花序はまばら 

 

 

5.ボタンネコノメソウ(牡丹猫の目草)

山地の谷間の湿った場所で見ました。

葉は対生 苞の基部は鮮やかな黄色 根生葉は花時に残る

萼は赤褐色で直立 雄蕊は8個 葯は暗紅紫色

 

 

6.ヒダボタン(飛騨牡丹)

日本海側の山地の渓間で見ました。

葉は対生 苞は鮮やかな黄色 萼裂片は淡黄色から淡茶褐色で閉じ気味

雄蕊の葯は赤褐色 萼から飛び出さない

 

 

7.イワボタン(岩牡丹)

沢沿いや薄暗い林床で見ました。

葉は対生 萼裂片は黄色から黄緑 

萼裂片は直立から平開 雄蕊は8個 萼より出る 

葯は黄色や暗紅褐色もある

花時に柄のある根生葉が残る

 

 

8.キンシベボタンネコノメソウ(金蕊牡丹猫の目草)

山地の湿った場所で見ました。

ボタンネコノメソウの変種 萼裂片は淡黄色

雄蕊8個で萼よりはるかに短い 葯は黄色

 

 

9.ニッコウネコノメソウ(日光猫の目草)

山地の沢沿いの湿った場所で見ました

イワボタンの変種 葉は対生 花時に根生葉は無い

萼裂片は平開し 雄蕊は萼より突き出る

 

 

10.チシマネコノメソウ(千島猫の目草)

水が流れる岩場の側で見ました。

葉は対生や互生 根生葉は花時にも残る

花は約3mm 苞葉は扇形で鋸歯は不明瞭 萼裂片は平開 葯は暗赤色

花後に細長い走出枝を出し その先にロゼットをつくる

 

 

11.イワネコノメソウ(岩猫の目草)

山地の沢沿いの陽当たりで見ました。

茎葉は対生 扇形の葉には4~6の深い鋸歯 花時に根生葉は無い

花は約3mm 萼裂片は平開  裂開直前の葯はオレンジ色

 

 

12.コガネネコノメソウ(黄金猫の目草)

山地や林縁の薄暗い湿った場所で見ました。

葉は対生  花は直径3mmほどと小さい

萼裂片はつぼ型 雄蕊は8個 萼裂片より出ない

 

 

13.シロバナネコノメソウ(白花猫の目草)

流れに近い湿った場所で見ました。

茎に白い軟毛が多い 葉の縁からも毛が出る 花粉の色は白色

雄蕊8個 萼裂片は白色で平開し先が尖る

 

 

14.サンインネコノメソウ(山陰猫の目草)

島根県の湿った渓間で見ました。 

島根~京都に分布 葉は対生 根生葉は花時にも残る 黄色の苞葉が鮮やか

萼片は直立し淡橙色~淡茶褐色 葯は暗赤褐色 雄しべは萼裂片より飛び出る

 

 

15.ホクリクネコノメソウ(北陸猫の目草)

島根県の湿った岩場で見ました。 

島根~北陸に分布 葉は対生 根生葉は花時に残る 黄色い苞葉が鮮やか

萼片は薄緑色で直立 葯は暗紅色から黒紫になり 雄しべは萼裂片より飛び出る。

 

 

16.ヨゴレネコノメソウ(汚猫の目草) *昔のアルバムでピンボケですニコニコ

イワボタンの変種 全体が緑色であまり褐色にならない

葉は対生 萼裂片は直立するのがニッコウネコノメとの違い 裂開直前の葯は暗紫色