広島県内・・・

 

ミヤコアオイ(都葵)

県内では内陸部にかけてよく見る種です

近畿や京都周辺に多いことからの名前

花柱は6個 雄蕊は12個 萼裂片の付け根はくびれて

萼筒に縦の浅いくびれが15本見える

 

 

 

サンヨウアオイ(山陽葵)

山陽地方の沿岸部や島嶼部に分布

萼裂片の付け根はくびれ 裂片は湾曲し内面は黒紫色

花柱は6個 雄蕊は12個 完全雄蕊が6個 仮雄蕊が6個ある  

萼筒は白っぽく 6本のくびれがあるのが ミヤコアオイと見分けるポイント

 

 

 

ヒメカンアオイ(姫寒葵))

本州中部以西に広く分布

地下茎を這わせ 茎先に5cm位の小型の葉を2枚つける

花は直径1.5cm 萼筒から萼 裂片が 開出し 付け根はくびれない

花柱は6個 雄蕊は12個あり 萼筒の口の部分に狭い輪が見える

 

 

 

フタバアオイ(双葉葵)

福島県以南から九州まで分布 徳川の家紋のモデル

根茎は地を長く這い 立ち上がって長い柄に葉を2枚つけ

葉の付け根に 1.5cm程の花を1個 花柱は6個 雄蕊12個

花弁状の萼片はお椀型になり 3個の萼裂片は反り返って萼片に接する

 

 

 

クロフネサイシン(黒船細辛)

広島県と四国、九州に分布

ウスバサイシンに似るが 萼筒はやや球形に近く口はくびれない

雌蕊の花柱は3個 雄蕊は6個とウスバサイシンの半分が基本だが

花柱は3~5個や  雄蕊が6個以上のものもある

 

 

 

ウスバサイシン(薄葉細辛)

本州、四国、九州に分布

カンアオイの中では葉が薄く 秋には葉が枯れる

花は直径1.5cm 萼筒は筒形で口はくびれていない

雌蕊の花柱は6個 雄蕊は12個あるのが特徴

以上、広島県の物でした

 

 

ついでに県外のものですが・・・四年前に見た

イズモサイシン(出雲細辛)

島根県でみられるもので 他のサイシンより早く咲く 

花は1.5cm程 葉柄の付け根に1個付く

萼筒はつぼ型で 三つの萼裂片は小さめで反り返っている

雌しべの花柱は6個 雄蕊は12個

萼筒には浅いくびれが15程ある