続いて・・・タツナミソウを載せます。
「ヤマジノタツナミソウ(山路の立浪草)」*****広島県北部
背丈20センチほど・・・
上部の葉が大きく、花数はまばらなのが特徴・・・
花冠の唇弁の斑紋は明瞭で、すっきりとした印象です。
葉の表面に殆ど毛は無く、質は薄め・・・
4稜ある茎の稜上に、肉眼では見えにくい上向きの毛が生えています。
割と見られない稀なタツナミソウの一種です。
オカタツナミソウ(丘立浪草)*****広島県西部
背丈は20センチほど・・・
花序は上下に長くならないで殆ど同じ高さに集まってつく感じです。
上部の葉はまとまって大きく見え、下部の葉が小さく節間が広いので
逆三角形のシルエットに見えます。
唇弁の斑紋は薄く見えないものもあるようです。
茎には下向きの毛が密に生えて・・・
葉の両面に毛があります。
今回は時期を逃したので良い写真が無く、また来年です。
ツクシタツナミソウ(筑紫立浪草)*****広島県西部
背丈20センチほど・・・
花穂につく花間に隙間があり、葉数は少なめですが上に伸びます。
唇弁の斑紋はくっきり爽やか・・・
蕚や花冠の基部に粗い毛があり・・・
茎には上方向に曲がった短い毛が密生しています。
長三角形で基部が切形の葉は深い緑色、脈上に白い斑が目立つのと・・・
葉裏に紅紫色が残るのも大きな特徴です。
開花時期は遅めで岡山県から西に分布しています。
ハナタツナミソウ(花立浪草)*****広島県三原市
背丈30センチ以上・・・
花は3センチ以上で葉も大きく目立つ花です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240528/11/umegasasou-4722-plus/95/01/j/o0747098515444398867.jpg?caw=800)
唇弁の斑紋は、くっきりしたものやしないものと色々・・・
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240528/11/umegasasou-4722-plus/e1/89/j/o0682084515444399420.jpg?caw=800)
茎には細かい毛が生えています。
大きい葉は長さ8センチ幅4センチにもなり柔かく、基部はくさび形・・・
葉の裏表に腺点はありますが毛は殆ど目立ちません。
中国四国地方に分布する大形のタツナミソウです。
イガタツナミソウ(伊賀立浪草)*****広島県三原市
背丈20センチ以上・・・
花数は少なくややまばらについて・・・
花冠の色は深い青紫色、唇弁の斑紋はやや控えめです。
茎には毛が開出し、茎葉の節間が広いのが特徴・・・
葉の両面にまばらに開出毛があり・・・
下部の葉ほど裏に紫色が残ります。
開花の時期が遅いタツナミソウです。
コバノタツナミソウ(小葉立浪草)*****広島県三原市
背丈10~20センチくらい 半日陰を好み海岸沿いや丘陵地などに自生。
一般的に青紫色の花冠の下唇には班紋がある。
葉に毛が多いので別名をビロードタツナミとか、花の形からヒナノシャクシと云われる。
葉の大きさは約1cm程度で葉表には短毛が密生、茎や葉柄には開出毛が密生。
葉の鋸歯は少なく、葉裏の葉脈には長い毛が密生。
白花種の、シロバナコバノタツナミソウ(白花小葉立浪草)
唇弁に斑紋は無い。