広島県・・・
二週間もすれば見えてなかった花も顔を出してきます。
ただこの時期、花の種類は多くなく期待少なめで出かけてみましょう。
でもその前にちょっと寄り道・・・
つい先日見た・・・
ベニバナヤマシャクヤクにもう一度会いに行きました。
まだ残って咲いています。
時間が経つと色は少しづつ薄くなるようで、
花弁も開き気味、雄しべや雌しべも恥ずかしがらずに見せています。
ヤマシャクヤクとの明確な違いは・・・
ヤマシャクの花柱が3本に対してベニバナは5本あり、先端が深く外側に巻き込むこと・・・
この花で、5本揃ったのをしっかり確認できたので寄った甲斐がありました。 (´∀`)
さて、空模様はいまひとつ気になる感じですが・・・
緑の中に入ると気持ちも落ち着きます。
線香花火のように弾けているのは・・・
ヤマウコギ(山五加木)ですが、春の新芽はウコギ飯で美味しいんです。
四枚の細い葉の先に、小さな花がいっぱいなのは・・・
ヤマムグラ(山葎)ですが、輪生する葉の1対が長くもう1対は短いのが特徴・・・
また、萼裂片の裏に毛があるのも見逃せない特徴です。
久しぶりに見た綺麗な純白は・・・
フタリシズカ(二人静)で、白いのは雄しべの花糸で内側に曲がり雌しべを抱込んでいます。
青い木の実は・・・
アブラチャン(油瀝青)の果実で、脂分が多く昔は灯明などに利用したようです。
流れの音も爽やかに絶え間なく・・・
湿っぽい谷間ですがちっとも嫌ではありません。
ご存知の・・・
ハナイカダ(花筏)ですが、葉脈が2~4本なので、コバノハナイカダ(小葉花筏)となります。
沢山集まった白い花は・・・
ミヤマガマズミ(深山莢蒾)で、葉表に毛は無く短い葉柄が赤味がかって毛が生えています。
虫かと思えば・・・
ヤマグワの果実・・・もうちょっと黒く熟れたら甘くて美味しくなってきます。
ところでこの時期、この花の咲くのを忘れていましたが・・・
満開のサイハイラン(采配蘭)に出会えました。
上から見ると地味ですが、下から覗くと香りもある美しい豪華なランです。
これから出番の花は準備中・・・
ウメガサソウ(梅笠草)に、
新旧並んだイチヤクソウ(一薬草)がありました。
そして最後に、今日一番の花を探してみると・・・
咲くタイミングが難しい、ワニグチソウ(鰐口草)が花をつけていました。
上から見ると花は葉に隠れて見えにくく、同じ緑色で目立ちません。
花柄の先に2個の大きな苞がついて、花は抱かれるように2個下ります。
鰐口とは神社社殿の軒下に吊るして鳴らす鐘のことと云われています。
丁度好い状態の筒状花が2個並び、先端は6裂しています。
細長くのぞいた雌しべの柱頭・・・
そっと摘まんで揺らしたら、涼やかな音が聞こえてきそうです・・・ ( ˘◡˘ )灬灬
周りには小さな芽も幾つか生えて・・・
来年は数を増やして楽しませて欲しいものです。 (=^ェ^=)