6月3日(土)

 

雪以外では、今年初めての県民の森にやって来ました。

 

公園センター横の、六の原川にはピンク色のタニウツギが満開です。

 

 

 

目立たないヨツバムグラ(四葉葎)が有ります・・・

3mm程の花の柄は短く、葉っぱの先がちょこっと尖り、縁に毛が有ります。

 

 

 

長い間咲く、ミズタビラコ(水田平子)はムラサキ科の花で、道端に咲くキュウリグサに似ています。

それもそのはず、タビラコとはキュウリグサのことで、水辺に咲くキュウリグサの意味です。

 

 

さて、管理道もこの辺まで・・・、夏は草丈も伸びて歩くのも大変そうですが・・・

今はこんな感じ・・・ミヤマヨメナ(深山嫁菜)が色取りを添えています。

 

すぐ先で、毛無山登山道に合流して・・・

 

暫く行くと、ギンラン(銀蘭)と眼が逢いました。 此処では始めて、あと二株有りましたが花無しでした。

 

これは、バラ科のカマツカ(鎌柄)・・・、材が硬く折れないので鎌の柄に利用したことからの名前で、

別名はウシコロシ(牛殺)といい、牛の鼻環(ハナグリ)に利用したようです。

 

 

マイヅルソウ(舞鶴草)も、鶴の羽根に見たてた二枚の葉っぱの間に小さな花を咲かせています。

4mm程の花は、4枚の花被片が反り返り、4本の雄しべが突き出てますが、ぱっと見シンプルそのものです。

 

 

お馴染み・・・色っぽいアカモノ(赤物)は、食べれる赤い果実のアカモモから転じた名前で、日本の固有種です。

 

また、お馴染みのイワカガミ(岩鏡)も出ています。 鏡のように艶のある出始めの葉っぱが光っています。

 

落葉高木のアズキナシ(小豆梨)は、果実が小豆に似ることと、梨の花に似ることからの名前です。

 

森林浴を楽しむよりやっぱり草花に目がいってしまいましたが、毛無山に着きました。

 

県民の森の主峰、御陵方面を見ながら広い頂上でお昼にしましょう・・・

 

ここは三方から道が来ているので、登山者もつぎつぎやって来て賑やかですが・・・

 

 

昼食後は、出雲峠に向かい一旦下りた先・・・、途中の分岐から、ちょっと寄り道、桔梗が丘に上ってみると・・・

 

さっきまで居た、毛無山がよく見えていますが・・・

 

 

ここには、低木のウラジロハナヒリノキ(裏白鼻嚔木)が壷形の花をつけています。 昔、有毒の葉っぱを粉に

して殺虫剤にしていましたが、その粉がクシャミを誘うことからの名前で、ハナヒリとはクシャミのことです。

5mm弱の花冠をアップで見ると、5裂した先が反り返り、中には10本の雄芯の黄色い葯が見えています。

全体に緑色をして目立ちませんが、日本海側に多い、絶滅危惧Ⅱ類の希少種です。

 

 

やっと、出雲峠が見えてきました。 右手は出雲の国、ここは県境です。

 

冷やしてきたプリンを食べながら休憩したら・・・

 

 

烏帽子山にも登って帰ることにして・・・

 

静かな、烏帽子山頂上に着いたら一服・・・

 

毛無山から見えていた御陵へ向いますが、頂上には上らず、

 

野鳥のさえずりを聴きながら分岐を左に折れ、一昨日の雨のせいか涼しくて歩き易いブナ林の

トラバース道を歩いて・・・水気のある場所では、

 

輪生する葉っぱの幅が広いのが特徴の、エゾノヨツバムグラ(蝦夷四葉葎)を見つけましたが、

さすがに上のほうは寒いのかまだ蕾のままです。

 

咲くまでもう暫くかかりそうですが、丸い葉っぱがあんまり可愛いので

3mm程の白い花が咲く頃に、また逢おうねと約束して下山しました。(=^ェ^=)