撮影の話、屋外の巻。その2
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深井監督が綴る『梅田優子の告白』誕生秘話。
やっとこさ屋外での撮影の話。
屋内での撮影と違って、神経を使う事が多かったようです。
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今日は高田馬場での撮影の話しをさせてください。高田馬場って言われたってなんのこっちゃ分からないですよね。
実は、屋外の撮影はほとんど高田馬場で撮影をしました。
真奈美と優子が歩いているシーン、松井に絡まれるシーン、優子が爆走するシーン、全て高田馬場です。「そういや京都に居た頃『やなぎのばんばって』所に高校があったなぁ」と山手線で高田馬場に降りる時いつも思っていました。それが何だと言われてしまえば、何もありません。ふつと湧いて来る感情も抑えようがありません。
実は高田馬場でのシーンは、映画の隠し種でもあるので、まだご覧になって無い方の為にあまり詳しくお話しすることが出来ないのです。
覚えているのは、「疲れた…」と言う事です。
もちろん、楽しかったし、優子が爆走するシーンなんか、私の好きなシーンの1つです。
ですが皆さん、屋外の撮影はひどく疲れます。
屋内とどう違うかと言いますと、まず、寒い。(撮影が春先だったので)今の季節なら想像がつくと思いますが、この寒さの中で設定が夏の撮影をしなければならないこの辛さ。
私達スタッフは映らないのでまだ大丈夫ですが、役者さんの衣装は全くの夏服なのでさぞお辛かった事でしょう。
真奈美役の川村さんは鼻水をすすりながら必死で演技してくださいました。
寒さの他にも、公共の面前での撮影なので、本番中の人止めや、音の妨害、野次馬の対応など、神経が張る事満載です。
でもよく考えてみれば、映画ほど人に迷惑をかける仕事はありません。
突然道端に現れる怪しい団体。何やら見たこともない機材を組み立て始める。本番中だからと歩行者や車両の行く手を妨げる。歩いているだけで、邪魔だからどいてくれと言う。気持ち良く酔っ払って騒いでいるのに、うるさいから静かにしろと言う。
他者からしたら私達は迷惑極まりない団体です。
だから私達は使わせてもらった地域の人達に頭が上がらないのです。
そんな道行く人の冷たい視線を浴び、とてもアウェイな状況で撮影をするのはひどく神経を使います。
まだ未熟者の私はいっぱいいっぱいで、本番中、頭がぼーっとして照明の明かりを自分の体で切ってしまいNGを出してしまいました。ですが幸いにも、今回の映画は、ほとんど登場人物の台詞や行動が、歩行者に振り向かれてもおかしくない突飛な内容なので、そこらへんは手間がかからず助かりました。
あー、あたしこんなシナリオ書いて良かったー…と自分を自分で褒めてやりました。
(続く)
深井監督が綴る『梅田優子の告白』誕生秘話。
やっとこさ屋外での撮影の話。
屋内での撮影と違って、神経を使う事が多かったようです。
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今日は高田馬場での撮影の話しをさせてください。高田馬場って言われたってなんのこっちゃ分からないですよね。
実は、屋外の撮影はほとんど高田馬場で撮影をしました。
真奈美と優子が歩いているシーン、松井に絡まれるシーン、優子が爆走するシーン、全て高田馬場です。「そういや京都に居た頃『やなぎのばんばって』所に高校があったなぁ」と山手線で高田馬場に降りる時いつも思っていました。それが何だと言われてしまえば、何もありません。ふつと湧いて来る感情も抑えようがありません。
実は高田馬場でのシーンは、映画の隠し種でもあるので、まだご覧になって無い方の為にあまり詳しくお話しすることが出来ないのです。
覚えているのは、「疲れた…」と言う事です。
もちろん、楽しかったし、優子が爆走するシーンなんか、私の好きなシーンの1つです。
ですが皆さん、屋外の撮影はひどく疲れます。
屋内とどう違うかと言いますと、まず、寒い。(撮影が春先だったので)今の季節なら想像がつくと思いますが、この寒さの中で設定が夏の撮影をしなければならないこの辛さ。
私達スタッフは映らないのでまだ大丈夫ですが、役者さんの衣装は全くの夏服なのでさぞお辛かった事でしょう。
真奈美役の川村さんは鼻水をすすりながら必死で演技してくださいました。
寒さの他にも、公共の面前での撮影なので、本番中の人止めや、音の妨害、野次馬の対応など、神経が張る事満載です。
でもよく考えてみれば、映画ほど人に迷惑をかける仕事はありません。
突然道端に現れる怪しい団体。何やら見たこともない機材を組み立て始める。本番中だからと歩行者や車両の行く手を妨げる。歩いているだけで、邪魔だからどいてくれと言う。気持ち良く酔っ払って騒いでいるのに、うるさいから静かにしろと言う。
他者からしたら私達は迷惑極まりない団体です。
だから私達は使わせてもらった地域の人達に頭が上がらないのです。
そんな道行く人の冷たい視線を浴び、とてもアウェイな状況で撮影をするのはひどく神経を使います。
まだ未熟者の私はいっぱいいっぱいで、本番中、頭がぼーっとして照明の明かりを自分の体で切ってしまいNGを出してしまいました。ですが幸いにも、今回の映画は、ほとんど登場人物の台詞や行動が、歩行者に振り向かれてもおかしくない突飛な内容なので、そこらへんは手間がかからず助かりました。
あー、あたしこんなシナリオ書いて良かったー…と自分を自分で褒めてやりました。
(続く)
