映画『梅田優子の告白』スタッフブログ -16ページ目

撮影の話、三島家の巻。その2

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深井監督が綴る『梅田優子の告白』誕生秘話。
深井監督がこだわった三島家でのシーン。
監督には、優子に託したある思いがありました。
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そしてそんな三島を無邪気に包み込む優子の行動もとても素敵だと思っています。

よく、このシーンの優子の心情について聞かれる事があるのですが、正直、その時の自分の感情に任せて書いてしまったところがあるので、返答に困ってしまいます。
ですが、こうやって改めて説明する場を与えられると、あれはもう母性としか言いようがないな~、という考えに行き着きます。

いつも、へなへなしているかブチ切れているかの優子ですが、あのシーンではまるで母親の様な暖かみがあります。破天荒な優子ですが、今思うとなんて心の広い女だろうかと感心します。


脚本を書いた時点では、このシーンで全て私の意図を観客の皆さんに分かってもらえるだろうと思っていたのですが、編集の時、「はたしてこのシーンの優子の気持ちは観客に伝わるか?」と言う疑問が浮かびました。

私は書いた本人なので、「分かるでしょう~」と自信満々だったのですが、「やっぱり分かんないよ」と言う客観的なプロデューサー陣の意見でモノローグを入れました。そのモノローグが上手い事この描写を助けてくれていると思います。


実際観ていただいた観客の皆さんの中でも、特に男性の方に「あの時優子はなんであんな事したの?」と言う質問を受けます。

やはり、女性特有の感情なのでしょうか、母性ですもんね。
女性の方には「あそこ、良かったよ」と言ってくださる事が多く、更に、あ~やっぱ女の人にしかない感性と言うものは存在するのだな、と変に納得してしまいます。


そう言うものをこれから大事にして、素敵な女流作家になりたいものです。


↓撮影前にスタッフの自転車に乗る三島さん