極端に聞き返すことが多いわたしです、こんばんは。


むかしむかし、高校時代くらいかな。

「周りの音って自然と聞こえてくるでしょ」

「注意向けなくても言葉がはいってくる」

「意識しなさすぎなんじゃない?」

「自分のことばかりになりすぎなんじゃない?」

母と妹の言葉。



話してるときに近くにいたんだから、聞いてて当たり前、知っていて当たり前。

そんなことを言われたことがある。


いや無理、面と向かって言ってくれないと無理。

面と向かって言われても、何言われたか分からないことがあるのに。

そう思ったけどその言葉を飲み込んで、ちゃんと聞けるようにならなきゃって頑張ったことがある。

何をどう頑張ればいいかなんてわからなかったけど。

そんなんで出来るようになるわけもないんだけど。


でもわたしは、"普通のこと"が出来ない欠陥品。

出来ないことを求められても、出来ているものとして期待されても、

わたしにはどうしようもなかった。


そして最近、わたしはいま流行りのADHDなのかもしれない、と思い、

ADHDの特性を知ろうと情報を集めているんだけれど、

今度はAPDってものに出会った。


言葉が聞き取れない、発達障害。

多分だけど、わたしは、軽いAPD…なのかもしれない。


ぼそぼそ喋る社長や上司の言葉が、本当に聞き取れない。

何度も何度も聞き返して、相手が苛立つのを感じながら、それでも聞き返して、ようやく聞き取れる。


わたしは耳が悪いんだと思っていた。

でも聴力は割と正常だった。


次にわたしは、頭が悪いんだと思った。

…でも残念ながらわたしの学力は高い。

わたしはもしかすると、学力がある所為で発達障害であることを理解してもらえない…のかもしれない。


そういえば、車の免許を取るとき、

「すみません、耳が悪いので話し掛けるときはゆっくりと話して欲しいです」

「耳が悪いんじゃ君、免許取れないよ」

「あ、いえ。音は聞こえるんです。言葉が聞き取りにくいんです」

というやり取りをしたことがある。

そう、音も声も聞こえる。

言葉が聞き取れない。


そっか。

言葉が聞き取れないのも、

わたしの意識とか集中力の問題じゃなくて、

わたしの脳が苦手な分野だっただけ…か。



…いろいろ思い出して、涙が出てきた。

出来ないのは、わたしの努力不足ではなかった。

がんばりが足りないわけじゃなかった。

ただ本当に、わたしのその能力が弱過ぎただけだった。


悔しくもあり、悲しくもあり、

でも、無駄な努力をしなくていいんだって、解放された気分でもあり、、、

これまで普通になろうとしてきたわたし自身を、ちゃんと褒めてあげようと思う。


ちゃんと頑張ってたよ、わたし。