目からうろこの住宅業界    

新建材編

 

 

 

弊社梅田産業㈱は地場の建材店です。

 

私がこの業界に入った40年前は

住宅資材・建材は大きな変革期の真っ只中でした。

 

合理化の掛け声の中、大手建材メーカー各社は

新建材なる様々な部位の工場生産品を開発していました。

 

それまでは床材・壁材・天井材などほとんど

単板(無垢材)だったのが

例えば突板やプリントした紙を貼り付けた合板

集成材に置き換わってしまい、見た目は大変綺麗なものでした。

 

しかしいくら見た目が綺麗でもそれは最初だけで

だんだん年数がたってくると当然経年変化で汚れて古びてしまいます。

 

すると新建材は表面を削ったり塗装することは出来ないので

交換するしかありません。

 

しかし大手メーカーの商品は毎年新商品が出されて

商品の寿命は約10年ぐらいなので

交換する時期にはその商品はすでに生産終了、

在庫もないことになります。

 

すると交換が1部だけだとしても

全部の交換になってしまいます。

 

 

加えて新建材は使用方法が合理化されていて比較的簡易なので、

大工さん左官さんの技術力向上には寄与しませんし、

かえって大工さん左官さんの仕事を奪うという結果になっていまいました。

 

私たち地場の建材店も職人さんたちの仕事を奪う片棒を担いでしまった

というジレンマに陥ってしまっていることに最近気が付いたのです。

 

何とも悲しい現実です。

 

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