大昔
父の兄が亡くなったとき
初めてご遺体を見た記憶がある
一体何歳の記憶か?
父の亡くなった兄の寝かされている部屋も
覚えている
真っ白な布団
お顔には布がなかった
三角の白い布が額にあった
白装束で布団もかかっていなかった
お経が流れていたなあ
その部屋は
怖くて、怖くて、近寄れなかった
父が明け方に亡くなって
病院から帰宅して
直ぐに仕事に行った
一日、仕事をした
実家から連絡が来た
母が更に更におかしくなっているらしい
仕方ないとは思う
妹と大喧嘩をしているらしい
その夜、
22:00に実家に行った
妹が最寄り駅迄の迎えに来てくれた
妹が疲労困憊
いきなり年をとったようだ
私もそんな顔をしているのだろうか?
長い一日だったが
それほど大変ではなかった
実家に父は帰っていた
今、父の横に布団を並べて寝ている
母は、「怖い。怖い。」と、
夜になると騒ぐ
更に、おかしくなっている
同じことを繰り返し
会話が進まない
張り付いたような笑顔が怖い
兄
「幽霊でも出てきてくれないかなあ
会いたいねえ」
妹
「この辺に父はいるのか?」
母は、怖がって別室で寝ているが
私は父の隣で
一人で寝ていても
全く
怖くないよ
お線香の香り
でも
流れている曲は
米津玄師、King Gnu、yoasobi、ado、Mrs.GREEN APPLE
父に
「近くにいるのなら、鈴でも鳴らしてくれ」って
要求してみた
「カーテンを揺らしてみて」って
お願いしてみた
(゜-゜)
幽霊はいないねえ
涙は出るけど
全く悲しくないのが不思議だ
ああ
母が起きてきた
目を氷で冷やさないとねえ